10月1日、南部保健所主催の「心の輪を広げる集い」が開催されました。この集いは精神障害者の社会復帰を目指して行われている事業。佐敷町からは、メンバー、スタッフ合わせて8人が参加しました。
初めに市町村や病院等関係機関が行っているデイケアを紹介し合い、いろいろな活動を聞くことができました。精神デイケア事業とは、家に閉じこもりがちな精神障害者がレクリエーションや作業活動などで人間関係を学び、自立と生活意欲の増大を図り、社会復帰を目指そうというものです。
また、フォークダンスやさまざま競争などのレクリエーションでは楽しく汗をかき、交流を深めました。最後は「野に咲く花のように」と、集いにちなんで作られた「心の輪を広げよう」を歌い次回の集いへとつなげました。
さて、精神障害者は障害をもつことで、日常生活や社会生活でさまざまなハンディキャップがあります。入院からようやく退院に至り、通院と家での生活を頑張っている人、職親制度を活用し、少しずつ職場に慣れるよう訓練に励んでいる人など、「社会復帰」と一口に言っても個人によって目指すものは違います。
これまでの精神障害者をとりまく施策は、入院中心から社会復帰施設へ、更に地域社会へと大きく変わっていきました。そして現在では「自立・社会参加」をめざしたものとなっています。これにより「病気」と、病気による「障害」をできるだけ改善させるため、社会の中でのリハビリテーションや、福祉制度を中心とした社会的支援体制づくりの推進が課題となっています。本人、家族の病気に対する認識や理解は必要です。そして、地域で生活していくためには施策と共に、地域住民の理解協力が重要になってきます。
佐敷町の精神デイケア事業は、昭和59年に「あゆみの会」として活動がスタートしました。会に参加することで一日の生活リズムをつけたり、人との会話を通して心の触れ合う場になったりしています。今年は、陶芸に初めてチャレンジし、皆悪戦苦闘しながら作品を作りあげました。又、奉仕活動では、老人福祉センター周囲の空き缶拾いをし、ゴミの多さにびっくりしました。あゆみ会は毎月一回集まり、現在平均五人程が参加しています。家に閉じこもりがちで外に出る機会が欲しいと思っている方、お友達をつくってみたいという方、一度参加してみませんか!
問合せ先-役場健康課TEL947-2782
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1umZEhX4XM0A1qyfJEDF5HVEIZb8C9xuE |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008450 |
内容コード | G000000704-0013 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第244号(1997年11月) |
ページ | 10 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1997/11/10 |
公開日 | 2023/12/13 |