なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

共同作業所『さしき』 心身障害者に働く喜びを

佐敷町手をつなぐ親の会(高良昇会長)の運営による心身障害者の共同作業所「さしき」が、10月1日に設立され、同14日、開所式が盛大に催されました。
同作業所は心身に障害をもつ方々が通い、軽作業や自活に必要な訓練などを行う場所。それにより働く場を確保し、働く喜びと生きがいを感じてもらおうというものです。また、基本的な生活習慣を身につけることで、社会参加と社会性を養うことも目的のひとつになっています。
事業の正式名称は心身障害者通所小規模作業所。佐敷町でははじめてですが、県内ではすでに27箇所(今年4月現在)が設置され、活発に活動しています。

○開所を喜ぶ関係者
開所を祝う開所式には、手をつなぐ親の会の会員や福祉関係者などが多数参加。会場となった町老人福祉センターには喜びの声があふれていました。
共同作業所の瀬底マサ子所長は「作業所設置は手をつなぐ親の会設立当初からの願い。利用者と指導員、会員を含めてみんなで力をあわせてがんばっていきたい」と感慨深げに話していました。

○外に出て表情が明るく
作業所の利用者は現在五人。障害を持つ人はとかく家に閉じこもりがちになるとのことで、通い始めた利用者を見てある親の会の会員は「外に出るのが楽しそうで表情が明るくなった。それだけでも大きな意義があるのでは」とうれしそうに話していました。
「当分は家から出るのが目的。遊びを取り入れ、楽しい雰囲気作りをしている」と話すのは、利用者を直接指導する嶺井さゆり指導員。「今は福祉センター内外の清掃や空き缶拾いをしている。今後はシール貼りやボランティアなど、幅広く活動していきたい」と意欲的な様子を見せていました。

○気軽な来所をまってます
作業は月曜日から金曜日まで平日、朝9時から夕方4時まで、作業所では通所の申し込みを随時受け付けており、対象者の気軽な応募を心待ちにしています。

ダウンロード https://docs.google.com/uc?export=download&id=1umZEhX4XM0A1qyfJEDF5HVEIZb8C9xuE
大分類 テキスト
資料コード 008450
内容コード G000000704-0003
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第244号(1997年11月)
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1997/11/10
公開日 2023/12/13