-9/9は救急の日-
突然、目の前で人が倒れたり、交通事故が発生したらどうしたらよいでしょう。万一、意識がないまま呼吸や脈拍が停止した状態で時間が経過すれば状況は悪くなるばかりです。
救急隊が現場に到着するまで平均で約6分。その間、どのような応急手当をしたらよいか、いざという時に備えておきたいものです。
(傷病者発生…まず?〉
▼周囲の状況を把握し、救急(119番)通報
火災、車の通りが激しいなど危険な場所以外は原則として移動せず必要な手当を行う。
▼傷病者の観察
応急手当を行う前に、傷病者の全身状態をよく観察すること。
・意識があるか
「大丈夫ですか」「もしもし」と呼びかけたり肩をたたく。身体を乱暴にゆすってはいけない。
・呼吸(息)をしているか
気道を確保し、傷病者の口と鼻に自分の頬を近づけ吐く息を感じるか。同時に胸と腹が上下に動いているか見て、物がつまったような呼吸音でないか確かめる。
・脈拍はあるか
頸動脈で調べる。のどぼとけより人差し指と中指をそろえ、耳の下にずらし軽く押さえる。
その他、大出血はないかなど。
〈救急蘇生法とは〉
傷病者が生命の危機に陥った時、救命するために行われる手当をいいます。救急蘇生法には心肺蘇生法と止血法が含まれ、前者には①気道の確保、②人工呼吸、③心臓マッサージが
あります。
救急蘇生法は医師に引継ぐまでの手当にとどめ、又傷病者の状態により、止血などの応急手当が必要です。病気やケガ、災害から自分自身を守り、急病人やけが人を正しく救助するために、1人でも多くの人が「救急蘇生法」を日常の知識や技術として身につけておくことはとても大切です。救急法についての講習会なども受けてみてはいかがでしょう。
①気道の確保
意識がない場合には、鼻や口から吸った空気を肺まで通す「気道」が塞がれ呼吸が困難になったり、呼吸できない状態になってしまいます。まず第一に「気道」の開放が必要です。
また、口の中を調べ、なにか詰まっていたら取り除きます。
●手を額におき、もう一方の手の人差指、中指であごを支え、頭が後ろに傾くようにする
②人工呼吸法
成人の場合
●口の中を調べ、なにか詰まっていたら取り除き、気道を確保する
●気道を開き、額を押さえていた手の親指と人差指で鼻をつまみ、鼻をふさぐ
●息を吸い込み、傷病者の口をおおい1.5~2秒ほどかけて息を吹き込む
●口を離し、息を吹き込まれて盛り上がった胸が沈むのを確認する
最初に行うときだけは続けて2回。それ以降は5秒に1回ずつ
小児の場合
●成人の場合と変わらないが、小児の場合は4秒に1回のリズムで行う
●吹き込む量は胸が軽くふくらむ程度
乳幼児の場合
●乳幼児の場合は口と鼻を周時にふさいで、3秒に1回のリズムで行う
●吹き込む量は胸が軽くふくらむ程度で、時間も短めに
③心臓マッサージ
頸動脈で脈拍を調べて脈がない場合は、心臓マッサージを急ぐ必要があります。心臓が止まれば血液を脳へ送れなくなるからです。
成人の場合
心臓の位置:胸の中央にある胸脅の下のやや左
●傷病者を硬いものの上に仰向けに寝かせ、マッサージする部位(肋骨と胸骨下の境目から指2本幅上)を確認し、手のつけ根を置き,その上に他方の手を重ねる
●指が肋骨に触れないように、指を上に向ける
●腕はひじをまっすぐ伸ばし、体を葡傾させ、心臓に対して垂直に力が加わるように
●1分間に80~100回の割合で胸骨が3.5~5cm沈む程度リズミカルに圧迫し、緩める
小児の場合
●成人の場合の要領と同じだが、マッサージは片手で1分閤に80~100回の割合で胸骨が2,5~3,5cm沈む程度に行う
乳幼児の場合
●頸動脈で脈がとりにくい場合、上腕動脈で脈拍を調べる
●マッサージは人差指と中指を使い、1分間に100回の割合で1.5~2.5㎝沈む程度に行う
④心肺蘇生法(CPR)
人工呼吸を行っても呼吸が再開されず、頸動脈で脈拍を調べても脈がない場合は、心肺蘇生法(CPR)を行います。
1人で行う心肺蘇生法(CPR)
●気道を開き、人工呼吸を2回,心臓マッサージを15回行う●以降これを繰り返す
2人で行う心肺蘇生法(CPR)
●1人が心臓マッサージを5回、もう1人が人工呼吸を/回行う
有効な自発呼吸、循環が回復した時、救急者に疲労や危険が迫り心肺蘇生法ができなくなった時などは中止する。できるだけ協力者を求める。
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1G3gdTmGzzkOlmx4zrcr0iizw4oJPkDUe |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008450 |
内容コード | G000000702-0005 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第242号(1997年9月) |
ページ | 6 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1997/09/10 |
公開日 | 2023/12/14 |