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保健婦だより食中毒(O-157)に気をつけよう!

昨年、大阪を中心に全国的に発生し10人以上の子供が死亡するという大変な事が起こりました。今年もじわりじわりと各地で発生がみられ、沖縄でも新聞などに報道されたように、保育園などで発生がみられます。厳重な注意が必要です。

O-157ってどんな病気?
ベロ毒素を産生する病原性大腸菌に汚染されている飲食物を摂取した時、発病します。主に抵抗力の弱い乳幼児や高齢者が溶血性尿毒症(HVS)という重症の状態になり、死に至ることもあります。

症状と処置について
「だるい」「元気がない」などの症状を感じたあと、感染後4~9日後に現れるおへそから下腹部にかけての激しい腹痛と下痢に続く血便が主な症状です。それに続いて吐き気や嘔吐、発熱が伴うこともあります。症状から感染が疑われる場合は、軽い場合でもただちに医師の診断を受けましょう。下痢をしている時は、病院に着くまで水分を補給し続けてください。また下痢止めは毒素が体内にたまってしまうので、飲ませないようにします。

O-157Q&A
Q・O-157は、どのような食材に付いているの?
A・家畜等の糞尿に汚染された水や食肉、汚染された水を使用して洗った野菜などが考えられます。

Q・人から人へ感染するの?
A・普通は、汚染された食品による経口感染がほとんどで、直接人から人への感染はしません。ただし患者の糞尿が他の人の口に入った場合には感染することがあります。

Q・電子レンジで加熱すると菌は?
A・レンジで調理する時は、75度以上で内部までしっかり熱を通せば安心です。単に温めるだけでなく、十分に加熱してから食べてください。

Q・プールの中でもO-157は生きているの?
A・遊泳用プールは定期的に塩素を測定して、殺菌力が低下した場合には塩素を追加するとともに、大腸菌が含まれていないかどうか調査しているので安心です。

☆どうすれば予防できる?
①菌は75度1分以上の加熱で死滅します。食物は十分加熱しましょう。
②食品の調理の際には、手や調理器具を十分洗いましょう。
③生肉がふれたまな板、包丁、食器は熱湯で、消毒し手洗いしましょう。
④肉をなまで食べるのはやめましょう。ハンバーグも十分やきましょう。
⑤調理した食品は、早めに食べましょう。冷蔵庫の過信はいけません。
⑥便の取り扱い、ハエに気をつけこまめに手を洗うようにしましょう。

ダウンロード https://docs.google.com/uc?export=download&id=1W2qkWj6PWVa4N9Iw8wt53_Kbim-p5hpk
大分類 テキスト
資料コード 008450
内容コード G000000701-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第241号(1997年8月)
ページ 6
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1997/08/10
公開日 2023/12/14