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地域住民の連帯で実現を ヘルシーリゾートシンポ 島尻活性化に期待

佐敷町、大里村、玉城村、知念村で進められているヘルシーリゾート計画を考えるシンポジウムが、12月3日、町文化センター・シュガーホールで開催されました。
主催したのは、島尻地域振興開発推進協議会など関係団体。南部地域の振興策として期待されているヘルシーリゾート計画をめぐって活発な意見が交わされました。
基調講演では三重県・四日市大学の伊藤達雄教授が「ヘルシーリゾート計画に期待するもの」と題して講演。リゾート法の制定などを背景に、日本でも余暇に関する意識が高まってきたことを指摘し「国内外のニーズに合った計画で、独創的な事業を展開すべき。地域の振興のため、住民ひとりびとりが参加してたちあがるべき」と期待を込めて訴えていました。
パネルディスカッションは、前副知事の尚弘子氏をコーディネーターに、稲福恵一県経営者協会 長、幸喜良秀県観光文化局長、平田亮一泉崎病院顧問、真栄城守定琉球大学助教授、前原信達都市科学政策研究所第一室長の五氏がそれぞれの意見を提言。また、伊勢亀富士朗日本スポーツ治療医学研究会理事長と井上博司厚生省保健医療局健康増進栄養職員がアドバイザーとして参加し、貴重なアドバイスがなされました。
5人のパネリストは、「住民の主体的な取り組みがポイント」 「歴史・伝統資源も結びつけては」 「健康をリゾートに取り入れることは意義深い」 など、計画の課題や期待の高さをロにしていました。
ヘルシーリゾート計画は、島尻地区の振興と活性化を目的に進められているもので、健康とリゾートを結びつけた新たなリゾート計画。佐敷町、大里村、玉城村、知念村にまたがる地域に計画ゾーンを設定し、約200億円の事業費で21世紀に向けたまちづくりが図られます。
シンポジウムでは、関係地域の住民が連帯して計画の早期実現を目指すため、計画推進住民連絡会議が結成され、その宣言文が力強く朗読されました。
また、計画実現には県の支援が不可欠と、参加者全員で県知事と県議会議長に対する要望決議がなされました。

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大分類 テキスト
資料コード 008449
内容コード G000000690-0004
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第234号(1997年1月)
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1997/01/10
公開日 2023/12/13