なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

保健婦だより お酒と健康

忘年会、新年会、宴会の多い季節がやってきました。「飲む機会がふえて楽しみ」「お酒を断るのに大変」と人さまざまではないでしょうか。

お酒は体によい!?
お酒を飲むと、気持ちが晴れる、よく眠れる、話が弾むなど飲むほどに、酔うほどに、お酒は私たちの暮らしを豊かなものにしてくれます。適度な飲酒が体に良い理由として、心臓病を予防する効果のあるHDLコレステロール (善玉コレステロール) のレベルを上げ、LDLコレステロール (悪玉コレステロール) のレベルを下げる働きがあるともされています。

増えているアルコールによる肝臓病
お酒を飲み過ぎると肝臓を悪く するとよく聞きますが、それはアルコールの大部分が肝臓で分解処理されるからです。最近、アルコールの消費量が増えるに従い、アルコールによる肝臓病が増えてきています。また、長年飲み続けるとさまざまな障害をおこします。

肝臓のアルコール処理能力
楽しいお酒も飲み過ぎればそれだけ長く体内にアルコールが残ります。肝臓のアルコール処理能力は、一般に体重60~70㎏の人では、ビール大ビン1本に約3時間かかります。「イッキ飲み」やお酒を代わる代わる飲む「チャンポン」も、急性アルコール中毒や飲み過ぎを招きます。

二日酔いはなぜ起きるの?
飲み過ぎた翌朝の頭痛、吐き気などの不快な症状。これは、アルコールを大量にとり過ぎた為、アルコールが体の中で分解されてできる有害 物質が、うまく処理されないことによる急性の中毒症状です。肝臓には脂肪がたまり、胃腸を痛め、さらに脱水や血中の水電解質のバランスの崩れなど、その影響はあちこちに及びます。この有害物質を無害な物に分解しにくい体質をもった「お酒に弱い人」が日本人には多いようです。

上手なお酒の飲み方
・ 楽しみながら飲む
・ マイペースで味わいながらゆっくりと
・ 食べながら飲む
・ 1日の適量にとどめる。ビール大ビン1~2本(日本酒では1~2合)。女性は男性の約半
分。
・ 週に1~2日は休肝日
・ 人に酒を無理強いしない
・ 薬と一緒に飲まない(睡眠剤、安定剤、糖尿病薬など)
・ 遅くとも夜12時で切り上げる・強いアルコール飲料は薄めて・肝臓など定期検査を

お酒に弱いAさん、水の入ったビール缶を片手にうまく仲間ともお酒とも付き合っているとのこと。この季節、お酒と「いい関係」をつくりたいものですね!

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大分類 テキスト
資料コード 008449
内容コード G000000689-0005
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第233号(1996年12月)
ページ 3
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1996/12/10
公開日 2023/12/13