住民健診の結果が皆さんの手元にすでに届いていると思います。
その結果が「異常なし」の人、「注意」事項の書かれている人など、自分の結果に充分に目を通しましたでしょうか。
健診の結果にコレステロール値が高い、又は中性脂肪が高いと、警告を受けた人は少なくないと思います。
ところが困ったことに多くの人は、この値が何を意味するのかが、よくわからないようです。コレステロール値・中性脂肪値が異常値としても体のほうは、熱が出るとか、痛いということもありません。ですから注意を受けたとしても、頭のどこかで気にかけながら、なかなか生活を改善しようという行動を起こしにくいようです。コレステロール値の異常が何を警告し、それに対して、どう対応しなければいけないのか、なぜ異常が出てくるのか、何に注意をしなければいけないのか、書いてみたいと思います。
動脈硬化症は、ガンに続く、今世紀最大の病気の一つと言われています。食生活が欧米化したことで、日本にも増えてきたという話はよく耳にします。特に沖縄はアメリカ世だった影響で、より欧米化されているようです。
脳梗塞、心不全、動脈瘤破裂、心筋梗塞など、すべて動脈硬化に関連しています。
動脈硬化とは全身の動脈が硬くなるだけでなく、細くなってしまうことでもあります。そのため血液の流れが不十分になり、前記のような病気をひき起こします。コレステロール値の異常は、動脈硬化の危険性を警告しているのです。
では、コレステロール値を正常値に近づけるためにはどうしたらよいのでしょうか。
食事で最も重要なのは、コレステロールの少ない食品を選ぶことです。コレステロールの多いものとして、卵黄、牛や豚の肉、レバー、バターなどがあげられます。また、コレステロールの量を調整する働きをするものとして、大豆や野菜などに多く含まれる食物繊維を多くとることが大切です。
さらに適度な運動もコレステロールを下げる効果があります。
運動はしたいが、まとまった時間がないという人におすすめしたいのが歩くこと。1日に30~40分、冬場でもやや汗ばむ程度の速度で速めに歩くことです。工夫で無理なくとり入れることができると思います。
動脈硬化のこわさを知り、食事、運動に注意して、コレステロール値を正常値に保ち、病気にならないように気をつけましょう。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008449 |
内容コード | G000000688-0008 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第232号(1996年11月) |
ページ | 5 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1996/11/10 |
公開日 | 2023/12/13 |