町青少年育成町民会議の主催による第4回平和体験学習の事前学習会が、8月19日、文化センターで行われました。
平和体験学習は、戦争についての認識を深めることで平和の尊さを学ぼうというもの。町内小中学生を対象に町外の戦跡などを巡っていますが、今回は佐敷町内の戦争の事実も学ぼうと、その事前学習会がもたれました。
事前学習会では町内戦争体験者として、新嘉喜静さん、知念ツル子さん、瀬底幸子さん、瀬底敏子さんの4人が貴重な体験を参加した約80人の生徒たちに話していました。
新嘉喜静さんは戦争当時19 歳。避難していた壕では「出ていってほしい」と言われたことなど、生後間もない長男を背負っての山原疎開体験を語っていました。
知念ツル子さんは「死んだ方がましだ」と思ったほど辛かった弾薬運びの様子を、悲痛な声で話していました。
瀬底幸子さんと瀬底敏子さんは当時、県立首里高等女学校の同級生。傷ついた兵隊の「水をくれ」という声が耳に焼き付いている、と野戦病院での看護体験を話していました。
講話後、参加者は字手登根のフナクブガマも見学。壕の中に入って当時の避難生活を偲んでいました。
参加した佐敷中3年の与那嶺よしみさんは「当時の辛さがよく分かった。今の時代に生まれて幸せだと思った」と平和の尊さをかみしめていました。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008449 |
内容コード | G000000686-0003 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第230号(1996年9月) |
ページ | 3 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1996/09/10 |
公開日 | 2023/12/13 |