なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

保健婦だより 食中毒に気をつけよう!!

今、病原性大腸菌O-157が新聞やテレビで報道されています。O-157は1982年にアメリカでハンバーガーを原因とする集団下痢症で、初めて患者の便から分離。日本でも1990年に埼玉県で幼稚園で死者2人を含む251人におよぶ集団食中毒発症以降、今年になって患者は岡山・大阪・名古屋など死者4人を含め、5000人以上に達しているようです。
先日、沖縄県でも、病状は軽かったようですが、1人の患者からその菌が原因であったとの報道がありました。
O-157については、テレビや新聞で報道が行われており、原因となる食品などもわかっていないことから、くわしくは、ここに は書けませんので、これからの国、県からの報告を参考にしてもらいたいと思います。
食中毒について、家庭での食品の保存の仕方や、予防について書きたいと思います。

食中毒とは、菌によって汚染され、毒物を含んだ食品を摂取しておこる急性の健康障害です。症状としては、下痢・腹痛・嘔吐・発熱など急性の胃腸炎が主症状としてあらわれてきます。人から人への2次感染は普涌おこりません。この点が赤痢や腸チフスのような消火器系伝染病とは区別されています。
食中毒は、その原因となる物質によって、細菌性、自然毒および化学性の食中毒にわけられていますが、今日は、私たちが家庭で注意しなければいけない細菌性の食中毒について、書きたいと思います。
食中毒を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。まず、細菌による潅染を防ぐために、清潔にすること。食器、食晶、手をきれいに洗うことでず。2つめに、ほとんどの菌が熱には弱いので、火をきちんと通して食べること。3つめに冷蔵庫を過信せず、早めに食べるようにしてください。また、飲み水の衛生管理等もぜひ注意して、この暑い夏をのりきってください。

原因となりやすい食品
原因食品が判明したものは約57%、個々の食品が判明したうち魚介類及びその加工品、弁当、そうざいなどの複合調理食品が多い。

ダウンロード https://docs.google.com/uc?export=download&id=1R4Id2JRGckSrh-tWAqec90RG96nRUyt8
大分類 テキスト
資料コード 008449
内容コード G000000685-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第229号(1996年8月)
ページ 7
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1996/08/10
公開日 2023/12/12