病気の早期発見と予防に欠かせないのが健康診査。通常全ての住民に、職場や病院や町の住民検診で定期的に受診する機会が設けられています。しかし昨年、町が実施した調査によると、40才から65才までの町民のうち約800人がいずれの機関でも受診していないことがわかりました。今年も7月から予定されている住民検診に、町ではひとりでも多くの受診を呼び掛けています。
未受診の理由
1位、忙しいから(8割)2位、健康だから(1割)
健康診査(健診)は、各種病気の早期発見と予防を目的に、全国各地の機関で実施されている検査。普通、会社に務めるサラリーマンは会社や病院で、その他の方は市町村が実施する住民検診で受診することになっています。
町では昨年、働き盛り40才から65才までの約3500人を対象に健診の受診状況を調査。それによると、図①のように、職場、町、病院で受診した人が合計約77%。残りの約23%(約800人)の方が未受診であることがわかりました。
受診しなかった理由としては、「忙しいから」と答えた人が約八割。残り1割の人が「健康だから」と答えています。
健診は健康管理のうえでとても大事なもの。本人はもちろん、家族の幸福のためにも定期的に受けることが望まれ、「忙しいから」で済まされる性質のものではありません。どんなに忙しくても、健康に自信があっても、1日ぐらいは健康チェックの日にあてたいものです。
町の住民検診は昭和53年から他市町村に先がけて実施。その後、血液検査の充実や大腸がん検診の導入など内容をアップして現在に至っています。
また、検診で異常が発見された場合は、保健婦が電話や家庭訪問で連絡をとり指導するなどフォローも万全。自分の健康状態を把握するために積極的に受診しておきたいものです。
がんの検診の受診率も横ばい
住民検診では基本検診の他に肺がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がんの検診も実施して成果をあげています。
しかし、ここ4年間の受診率をみると横ばいの状態(図②)。町の死因のトップががんであることから、町では積極的な受診を呼び掛けています。
ここ4年間のがん検診で、肺がん1人、胃がん1人、大腸がん5人、子宮がん1人、
甲状腺がん2人が発見され、治療につながりました。
40才頃から増えてくるといわれる各種がん。自覚症状のあるなしにかかわらず、定期的にチェックしておきたいものです。
受診者の声
*たまたま仕事が休みで受けた検診で、子宮ガン(早期)が発見された。自覚症状もなかった
が、手術も済み、今では、元気に働いている。検診を受けて、ほんとによかった。
*便がコロコロして便秘が続いていた。町の大腸ガン検診を受け、早期発見につながった。今では、体調もよい。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008449 |
内容コード | G000000683-0002 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第228号(1996年7月) |
ページ | 2-3 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1996/07/10 |
公開日 | 2023/12/12 |