字仲伊保に住む吉田麻輝さんと字手登根の仲村玲奈さんは、知念高校に通う仲良し同級生。
5月のある日、文化センターの図書室に行った2人には、ちょっとした事件が待ち受けていた。何気なく手にした書棚の本を開けると、そこには何と1万円札2枚がはさまれていたのである。2万円といえば高校生には(大人にも)大金。 「ネコババしようかチョット迷った」 そうだが、そこは良識ある佐敷町民。当然、図書室の司書に届け出ることになる。
届け出を受けた司書は、さっそく期日票をもとに持ち主を推定。県営団地に住む主婦Aさんに連絡した。最初は 「知らない」「まさか」 を連発していたAさんも、次第に 「そういえば…」 ということになり、2万円は無事に持ち主の手に。
思わぬお金が手に入ったAさん。手作りのいちご大福と図書券を抱えて2人の自宅にお礼に行った。いちご大福に (あるいはAさんの好意に) 感動した2人は、さっそく次のような手紙を書いた。
2万円さんへ
いちごだいふくと、図書券本当にありがとうございました。
だいふくは家族に大人気でした。とてもおいしかったです。へそくりは、たいせつに!
へそくりの発覚が夫婦げんかの原因にならないよう、Aさんの実名はふせておく。めでたし
めでたし。
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1Erm7xPnVS9CJLung3XlbAAkaU3C4PUgH |
---|---|
大分類 | テキスト |
資料コード | 008449 |
内容コード | G000000682-0031 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第227号(1996年6月) |
ページ | 16 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1996/06/10 |
公開日 | 2023/12/12 |