シュガーホール音楽企画スタッフ 明野佐知子
心動かされたとき、私たちは 「感動した」 というように言葉で表しますが、一言で 「感動」 といっても、いろいろな感動がありますよね。
ジーンと目頭が熱くなるとき、思わず笑いがでてしまうとき (変でしょうか)、心臓を掴まれたようなとき…。
右に挙げた私の感動体験は“音楽を聴いたとき”のものです。理由が音楽に限らず、感動することは、人間にとって食べることと同じくらい大切なことだと思います。
でも最近不思議に感じていることがあります。それは、人が何にでも理由をつけたがるということ。
感動の後にその気持ちを忘れるまいとして、人は感想を述べたり、文章に残したりしています。
自分も気持ちを伝えるという意味で、それは必要なことだと思います。しかし、怠け者の私は、分析は専門家に任せて、自分の心の動きに身を 任せていたいなと思ったりするのです。
何か行動をおこすにしても、特にそれが一般常識からいって普通でないとき、人は 「何故?」 と理由を聞きたがります。「何故と言われても…」 という事って、私には結構あるのです。
もっと自由に、本能のままに、感覚的に生きたいなと思う今日このごろ。
わがままでしょうか…。でも、職業柄、自分の感動を分析しなければならないことがしばしばあるのでしょうね。
とりあえず、先に挙げた私の (言葉で説明したくない) 感動例は次のとおりでした。
・ジーンと目頭が熱くなった=大工哲弘さんの 「月ぬ美しゃ」 を聴いたとき
・思わず笑いが出た=バルセロナ放送交響楽団のコンサートで、「ボレロ」 を聴いたとき
・心臓を掴まれた=イスラム教の宗教歌謡 「カッワーリー」 を聴いた・見たとき
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008449 |
内容コード | G000000682-0006 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第227号(1996年6月) |
ページ | 6 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1996/06/10 |
公開日 | 2023/12/12 |