再会、出会い、ふれあい……「第二回世界のサシキンチュ歓迎の夕べ」が11月22日、町文化センターで盛大に催されました。 二回目を数えた今回は、世界で活躍するサシキンチュの皆さん28人が来町。熱い心の交流が交わされました。
ようこそ、古郷(さしき)へ
今回佐敷町での歓迎の夕ベに招かれたのは、世界のウチナーンチュ大会で来沖した県系人の中で、佐敷町にゆかりの28人の皆さん。ほとんどが町出身移民の二世でしたが、日本語もペラペラで、親戚や知人、友人との出会いや再会を楽しみました。
町文化センター・つきしろ広場で行われた歓迎の夕べは、ちびっこ照太鼓の皆さんによる勇壮な太鼓で幕開け。続いて与那嶺紘也助役の歓迎のことば、津波元徳町長による主催者のあいさつ、伊禮清助町議会議長の歓迎のことばなどが熱い気持ちで語られました。
屋良景福町老人クラブ連合会会長の音頭による乾杯の声が、高らかに会場内に響くと、宴は最高潮の盛り上がりをみせていました。
舞台では、小林寺流洗心館佐久川道場の皆さんによる空手の演武。シュガーホール・ジュニアコーラスと町民コーラス・ウイングスの皆さんによる合唱。津波古獅子舞保存会の皆さんによる獅子舞などが披露され、歓迎の心を表わしていました。
また、歓迎の夕べに先立って、同日午後には、町文化財保護委員会・真栄城勇会長の案内で町内の文化財や公共施設めぐりを実施。海外で暮らすサシキンチュの皆さんに故郷を案内しました。
-訪問者の声から-
城間清敬さんは、前回の第一回大会に続き6年ぶりの来町。ブラジルで運送関係の仕事をしています。「佐敷はだんだんきれいに立派になっている」と頼もしげに話していました。
嶺井清栄さんと信子さんは夫婦そろっての来町。清栄さんは2回目、信子さんは4回目となった今回「前回来た時には新里公民館もシュガーホールもなかった。佐敷町民の生活の安定が感じられた」と嬉しそう。16歳の時にペルーに渡った清栄さん。その時に離ればなれになった弟との再会には「いっしょに遊んだことなど思い出し、涙が出た」とも。
宮城義隆さん、ミヨ子さん、レジナ・ミキコさんは家族で来町。義隆さんはブラジル県人会の佐敷支部長を務めています。「佐敷は自分の親の生まれ島。サシキンチュという意識をいつも心の中にもっている」と胸を張る。娘のミキコさんは初めての来町。「日本語を勉強して、次に来る時はひとりできたい」と話していました。
津波マルチンさん、米子さんも夫婦での来町。お二人ともプラジル生まれですが、親同士が佐敷の出身。初めての来町となったマルチンさんは津波元德町長のいとこにあたります。町長宅にも招かれて「とてもお世話になった。佐敷はいいところ。来てよかった」と奥さんの通訳で伝えてくれました。
今回来町したメンバー。コリンズ・ミヨコ、屋比久ヨシコ、FlZHUGイクコ、上原ベロニカ、上原豊子、上原ルーベン、屋比久敏子、當眞ヨシ、伊豆味アリセ、宮城義隆、宮城ミヨ子、宮城レジナ・ミキコ、知念ふみ子、城間清敬、宮城治枝、比嘉アナ・マリア、玉城トミ、仲里マリオ、仲里サチコ、勢理客光信、勢理客光敏、津波マルチン、津波米子、宮城春子、宮城義秀、辺名・崎浜ジョージ、嶺井清栄、嶺井信子(敬称略・順不同)
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1g0Urw_LWjG5IBorFAsNZuxlFOLuMCAjC |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008448 |
内容コード | G000000672-0002 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第221号(1995年12月) |
ページ | 2-3 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1995/12/10 |
公開日 | 2023/12/12 |