なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

少年の主張最優秀賞作品

「中学生になって思うこと」
佐敷中学校1年 玉城晃

三日坊主、何をやってもあきやすく長く続かない人のことをいいます。
僕は小学生の頃、その三日坊主だったのです。
小学校では1週間に1度の割りでテストがありました。テストが返され、点数が悪ければ負けん気の僕はこれではいけないと思い、次のテストのために1日目は一生懸命勉強しました。
しかし2日目からテレビを見たり、すぐ寝たりして長くは続きません。心は勉強したいと思っても毎日野球をしていたので疲れて体がついていかないのです。ダラダラと時間を過ごしていました。
塾に通っていましたが野球の方がおもしろいので毎日野球の練習をして遅刻したり欠席したりしているのを両親に知られてしまい「勉強する意志がなければやめなさい」と言われ、やめさせられました。授業態度も悪く、先生に注意されっ放しで宿題もやらずなまけていました。
そんな僕が中学校に入学して、今までのような生活に疑問をもつようになり、スポーツと勉強を両立させなければいけないと思いました。
僕は数学が好きです。だから将来は数学の先生になろうと思っています。将来の目標がはっきり決まると心の底からやらなければ……と思い、なんにでも一生懸命取リくむようになりました。今では授業中、先生の話をしっかり聞き、発表もすすんでできるようになりました。
僕はバスケット部に入部しています。部活が終わると疲れてしまい、勉強どころではありません。
でも今なまけると又小学校のような生活をくり返す事になり、目標達成ができないと、思いきって生活のリズムを変えてみました。
まず最初に朝早く起きて、勉強するようにしました。もちろん初めのうちはとても苦しかったです。「もっと休みたい、今日は休もう」と何度も思いました。でもその度に「みんな同じなんだ、一度自分を甘やかすとおしまいだぞ」と自分を励ましてがんばったのです。
このように部活動をすることによって苦しさに負けない根性が育ってきたように思います。
部活動が終わるとすぐに家に帰り、家庭学習をします。今日習ったものはその日のうちに必ず復習することにしています。なぜその日のうちに復習をしないといけないかというと、次の日に復習をしようとすると理解するのに時間がかかり、どんどん学校の授業におくれ、ついていけなくなるからです。特に英語は毎日勉強をしないとついていけなくなります。そのために、まず英語の文を作ることや、読むことを重点的にします。
それから又、朝早く起きて同じ英文を何回も読みます。
家庭学習する時はまず本読みをすることにしています。例えば、国語の本読みをすれば、文を把握する力、文の組みたて、文のつながり、などを理解することができるようになります。
中学1年生に必要な1日の学習時間は2時間といわれていますので、ねばり強く勉強を続けていけば結果は必ずよくなると信じて目標に向かって努力していきます。
一学期の期末テストは努力のかいがあって満足のいく成績でした。このことから勉強は能力の差よりも努力の差が大きいことを知りました。
勉強と部活の両立。これが今の僕の最大の課題です。勉強をするにしても、部活をするにしても、友達を大切にし、お互いわからない事があったら教えあい、共に成長していきたいと思います。
僕はまだ1年生。これからも大きな壁にぶつかることがあると思います。でも僕はもっともっといろいろなことを学んで自分自身をきたえ、将来にそなえたいと努力しています。そのために勉強と部活の両立を大切にし、目標を達成できるようにこれからもがんばっていきたいと思います。
あの長嶋茂雄が砂浜で一人で練習して鍛えたように。

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大分類 テキスト
資料コード 008448
内容コード G000000671-0010
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第220号(1995年11月)
ページ 6
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1995/11/10
公開日 2023/12/11