なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

町史の記録帳 南洋群島移民調査 佐敷町出身者の足跡をたずねて

南太平洋に浮かぶマリアナ、カロリン、マーシャルの3群島は、かつて南洋群島と呼ばれた日本の植民地で、大正年間から敗戦による引揚げまで日本人移民の多かった地域です。
これらの島々は16世紀以来スペインの植民地でしたが、後にドイツが領有し、さらに第1次世界大戦で日本が占領。ベルサイユ条約で日本の統治が正式に決まると、政府はパラオに南洋庁を設置して(1922年)移民政策をおしすすめました。
主な産業はサイパン、テニアンを中心としたサトウキビ作りでした。南洋興発㈱ が沖縄から移民を多量に募集したこともあり、南洋群島の日本人の6割を常に沖縄県人がしめていました。
しかしこれらの移民も、やがて太平洋戦争が始まると悲劇に見舞われます。特にサイパン、テニアン、パラオ(ペリリュー島)などで犠牲になった県人が多く、あれから50年たった今も慰霊墓参団で訪れる人が多いようです。
町史編集室が実施した予備調査によるとサイパン、パラオの引揚げ者が佐敷では多いようです。このことを踏まえ、佐敷町入の移民の足跡を尋ねて記録することも、移民史編纂の上では重要な仕事です。
第1回目にパラオ、あと年度内にサイパン、テニアン、フィリピンの出張調査を予定しています。
また事務局では体験者からの情報、資料提供をお寄せ頂けるようお待ちしております。(町史担当新垣安子)

ダウンロード https://docs.google.com/uc?export=download&id=1qnpJYVeMC9YLRvI9O2HdmdyL7n83FUwX
大分類 テキスト
資料コード 008448
内容コード G000000670-0008
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第219号(1995年10月)
ページ 5
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1995/10/10
公開日 2023/12/11