かねてより整備が進められていた新里・「竹の道」が、このほど完成し、趣向を凝らした作りで道行く町民を楽しませています。
場所は、字新里の国道から結食センター前を経て老人福祉センターヘ至る道路。
この「竹の道」の整備は、地域総合整備事業のふるさとづくり事業の一環として実施されたものです。
整備にあたって、町では伝統工芸である竹細工を強調。新開橋の親柱に竹僅様のパネルを用いたり、歩道の舗装に竹細工の網目をイメージした模様を施したり、涼し気な竹を植え込んだポケットパークを作ったりと、様々な工夫が凝らされました。
手作りの焼き物が橋に
そして橋の中柱には、町老入クラブ陶芸愛好会の皆さんによる、手作りの焼き物が埋め込まれています。
焼き物は長さ約60㎝、幅約25㎝。完成まで半年もかかったという個性豊かな作品は、橋の外観にはほのぼのとしたいろどりを添えています。
作品を提供した陶芸愛好会の宮城要三郎さんは、 「割れてしまったり、色が出なかったり、寸法通りいかなかったりと、とても苦労した。つたない作品ですが手作りの良さが出せたと思う」 と感想を話してくれました。
会員の皆さんは、自分の作品が人目に付く所に置かれることを喜んでおり、橋を通るたびに思わず自分の作品に目をやってしまう万も多いとのことです。
公共事業の構造物に 般町民の作品が参加したことは、町内はもとより県内でもあまり例がなく、画期的なこと。今回老人クラブの皆さんが示した 「自分の町は自分で作る」 という意識は、住民参加によるまちづくりの観点から、とても意義深いものといえます。