全国音楽ホールネットワーク協議会のシンポジウムが、5月25日、26日の両日、町文化センター・シュガーホールで開催されました。シンポジウムでは、音楽ホール運営のあり方や、地域づくり・まちづくりとの関わりなどについて活発な議論が交わされました。
全国音楽ホールネットワーク協議会は、ホール運営方法や情報の交換などのため、 1992年に発足。全国から54ホールが加盟しており、本町のシュガーホールもその一員となっています。
今回のシンポジウムでは、まず財団法人地域創造常務理事の蓼沼朗寿氏が 「芸術文化振興による地域づくり」 と題して基調講演。それをうけ、萩元晴彦氏 (カザルスホール総合プロデューサー) をコーディネーターに、蓼沼朗寿氏、日下部吉彦氏、岩崎淑氏、中村透氏のパネラーで貴重な意見の交換がなされました。
そのなかで、シュガーホール芸術監督・中村透氏から 「沖縄には生活に根ざした音楽がある。命の美しさを尊ぶ沖縄の肝心 (チムグクル) をベースにホール運営を心掛けている」 との報告がなされると、会場からは感動と敬意のこもったため患がもれていました。
ディスカッションでは、会場の会員から具体的な質問も続出。ホールの財政難やイベント企画のむずかしさなど、同じ悩みを抱えた関係者からは、現状打開への熱意が感じられました。
また、アトラクションでは、クリケットカルテット (メンバー・県立芸術大学生の吉田真由美さんら) の演奏が披露され、シンポジウムに花が添えられました。