未来を開く、縁結び 。佐敷町と豊見城村では戦後50年の節目に、恒久平和を願い、戦時申に国民学校の学童らが疎開していた宮崎県高千穂町と姉妹都市の盟約を結ぶこととなりました。姉妹都市の提携盟約宣言 (仮調印式) は4月20日、佐敷町と豊見城村で行われ、終了後、町内で合同祝賀会が和やかに催されました。
高千穂町と佐敷町の姉妹都市提携の仮調印式は、4月20日午後、 町文化センター・シュ
ガーホールで、関係者約150人が出席して開かれました。席上、津波町長は、「大戦中は、高千穂の人々の愛情と友情に支えられた。物的、人的交流を通して、互いのきずなを強め、地域の発展を図りたい」 とあいさつ。高千穂町の稲葉町長も、「戦後50年の節目の調印で感慨も新た。両町の交流が発展し、地域振興に一層の弾みがつく」 と期待を寄せていました。
高千穂町は、宮崎県北西部の山間に位置し、人□約1万7000人。神話といで湯の里として知られています。昭和19年に佐敷国民学校からは、約180人が疎開。高千穂、押万、田原の三国民学校で勉学に励みました。学童らは帰郷後、機会あるごとに高千穂町や疎開先の家族や同級生との交流を続けてきました。
この日の仮調印式に参加した疎開関係者の1人は、 「第2 のふるさと・高千穂町との縁結びが実現することになり喜んでいる。今の私たちがあるのは、高千穂の皆さんのお陰」 と話していました。
町が姉妹都市を提携するのは、今回が初めて。8月1日には高千穂町で本調印式が行われます。また記念事業として、高千穂、佐敷、豊見城が合同で記念碑を建立するはか、9月の 「高千穂町神話の里の里フェスティバル」 へ芸能団の参加を計画しています。
姉妹都市とのおつきあいは、できるだけ普段着のままで無理をせず、地道に続けることが大事。今後民間、行政の協力によって教育文化、産業等各分野における息の長い交流が望まれています。