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音楽へのいざない⑫ 音楽家の生態(その2)―木管楽器篇― シュガーホール芸術監督 中村透

日本人にもっとも人気のある木管はなんといってもフルート。
金属でできていても、その祖型が木管であったために未だに木管楽器属として扱われます。人気の原因は、1にその音色、2にそのプレイ・スタイルの格好良さでしょうか。特に長身の美男・美女が、フルートを横にかまえ、立って吹く姿はちょっとした絵になります。そのせいでしょう。腕の方はともかく。プロポーションと顔立ちの美しさのゆえに、フルーティストとして成功した某嬢もおります。
オーケストラの始まりで、最初にチューニング(ツィンダミ)の音を指示するのが、オーボエという2枚リードの木管楽器。 音高が他の楽器に比べて聞きとりやすいということと、一端高さを調整したオーボーは、その後の音高の変更がしにくいためなのです。が、ともあれたった一人でオーケストラのピッチを支配するところなど、いかにも横暴(オーボー!)。二枚のリードの間に圧縮した息を吹きこむため、呼吸のプレッシャーがかなりきつい楽器です。そのせいでしょうか、オーボー吹きには、若くして頭髪の著しく後退した人が多い。
 オーボー奏者の年齢を推定するときは、14~5歳若くサバ読みすることをお勧めいたします。
       (琉球大学教授)

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大分類 テキスト
資料コード 008448
内容コード G000000664-0012
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第213号(1995年4月)
ページ 11
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1995/04/10
公開日 2023/12/06