12月16日から19日までの4日間にわたって、町文化センターで「佐敷町史海外移民調査報告会と資料展」が行われました。
資料展は、去る9月に町史移民篇の石川友紀、玉城繁両専門委員がペルー、ブラジル両国に在住する町出身者から聞き取り調査を実施したときの成果を披露したもの。
会場の児童室には、聞き取り調査の名簿、移民契約書や現地の写真、明治から大正、昭和40年頃にかけてのパスポート、古いレコード盤など、貴重な資料が多数展示されていました。他のコーナーにはハワイ、フィリピン、米国の移民関係資料も。また、「昔の佐敷」と題した写真展示では、新里の山崩、米軍の物資が集積された馬天港、東京湯などが、訪れた人の目を引いていました。
報告会は、12月19日午後6時半から視聴覚室で約40人が出席して開かれ、玉城、石川の両専門委員がペルー、プラジルでの町出身者の活躍や暮らしぶりをくわしく紹介しました。
玉城さんは、町出身者の苦労した模様や現況を報告、「プラジルは電力が豊富で街頭が明るく、夜でも車のライトはつけない」など現地の様子にも触れていました。
石川さんは、スライドで調査の様子を紹介しつつ佐敷の人たちの字ごとのまとまりの良さや郷里への愛着の強さを強調。「町で子弟研修制度を作っては」と町出身者の声を代弁していました。