なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

開館に向け音響測定 音響効果は日本一 すばらしい響きにうっとり

文化センター開館へ向けての動きが、また一歩大きく進みました。
3月15日夜、国内でもめずらしい音響チェックコンサートが行なわれました。設計、建築関係者、役場職員、さらに一般町民の協力を得て、ホール満席時での音響テストが実施され、さまざまな分野の演奏で最高の音づくりがめざされました。

本番さながらの設定で―。県内初の音楽専用ホール「シュガーホール」でのチェックコンサートは、劇場形式とコンサート形式でそれぞれ残響測定が行なわれました。
まず演奏されたのが、沖縄の箏と三味線。美しい音色が会場のすみずみまで響き渡っていました。休憩中の数分間でプロセニアムが電動で取り払われ、残響可変板が動き、ホールがコンサート用に一新ピアノや木管五重奏、金管五重奏チェンバロ、ギターが次々演奏されると、聴衆はうっとり酔いしれているようでした。
前方と両サイドのブロック彫刻は、コンサートを一層盛り上げ、マイクなしの生の音にふれた聴衆は、 「音がすばらしい」 「舞台にひきこまれそうになった」 「身近で聞けてうれしい」と満足そうに会場を後にしていました。
シュガーホールは、シューボックス型と呼ばれるもので客席と舞台の仕切りがなく、一体となった構造です。演劇用にプロセニアム(額縁)をつくることもできるし、残響音も演劇用・クラッシック用に長短を調節できるように設計されています。また、同ホールにはピアノ三台とチェンバロ一台が備えられており、チェンバロは県内唯一のものです。
なお、シュがーホールについての問い合わせは、町文化センターTEL947-1100へ。

神戸大学名誉教授 前川純一氏
豊かで、実にすばらしい響きでした。全国一の音楽専用ホールだと思います。いろんな楽器を用いてのチェックコンサートは、今まで経験がありません。地域の熱意が感じられます。
音響測定結果はまだでていませんが、きっと良いデータがあがってくることでしょう。

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大分類 テキスト
資料コード 008447
内容コード G000000648-0003
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第201号(1994年4月)
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1994/04/10
公開日 2023/12/05