私たちも"まちづくり"に参加したい―。本町出身の笑築過激団で活躍中の信ちゃんこと津波信一さんと青年のユンタク会が2月23日夜、役場会議室で行なわれました。ざっくばらんに進められたユンタク会では、ユニークな発想が相次ぎ、今後のまちづくりを示唆するものとなっていました。
瀬底千春
町おこしには、若者が団結しないといけないと思う。
エイサーだと結構人が集まるのでは。盛んな市町村から取り入れる方法もあれば、地元でやっていた先輩から手はどきを受ける方法もあると思う。何れにしても、今私達が立ち上がらなければ……。佐敷町独自のエイサーを完成させ、まつり等にも出演し、"佐敷にエイサーあり"をPRしてみたい。
信ちゃん
ユニークな塾をつくってみたらどうだろう。スーパー佐敷人(さしきんちゅ)塾みたいな。塾では、竹細工や棒術、佐敷の方言、舞踊などを教える。講師も町民をあてる。
塾は、文化センターを利用してもいいのではないか。そして、1人ひとりがそれらの芸をマスターすれば、他市町村でも披露でき、佐敷町をPRできると思う。せっかくある伝統工芸「竹細工」を無駄にしたくない。棒術もしかり。後継者がいないと嘆くだけでなく、育てなければいけないのではないか。もっと、今ある人材を活用すべきだと思う。
真栄城早苗
私も賛成。これまでどちらかというと、受け身だけだったような気がする。行政からのお知らせを、ただ、こんなこともあるんだぐらいに流してきた。
これからは、私達自らが、事業を計画したり、行政側に提起したりすることが大切だと思う。だから、スーパー佐敷人塾はとてもいい発想だと思う。文化センターで塾を開講することによって、いつも外に目を向けていた人々が、地元に目を向けるようになれば、なお良いと思う。
エイサーで町の活性化を
さしきんちゅスーパー佐敷人(さしきんちゅ)塾をつくろう
つくろう佐敷版ギネスブック
信ちゃん
さしきの本をつくるのもおもしろいと思う。堅苦しくなく、町民誰でも気軽に参加できる本が望ましい。佐敷町に関するものであればどんなものでもいいと思う。昔と今のちがいや、お年寄りの茶飲み話、また、各部落の自慢話なんかを載せて、笑えて、ためになる本っていいんじゃない。
嶺井利宣
なんでもベスト10なんかもおもしろいと思う。この本1冊で佐敷町が紹介できたらいいだろうな。
津波恭
佐敷小学校と馬天小学校のちがいや隠れ話なども載せていいんじゃない。そうすれば、子ども達も製作に関われるし。また、人物紹介も必要だと思う。野菜づくりのことだったら、○○さんに問い合わせれば何でも聞けるみたいに…。
呉屋幸治
話だけに終わらせたくない。是非、実現させよう。
當山ルミ
おもしろそう。私も是非、関わってみたい。
津波恭
町の活性化は、単に多くのことをやればいいとは決して思わない。ひとつで良い、他町村に類のないインパクトのあるものをやることが大切ではないだろうか。例えば、新里坂に町花木の「イッペー」を植樹するとか。植樹といってもただ植えるだけではダメ。
1人1本運動を提唱し、町民1人ひとりが植えた木の下に「○○の木」と名札を立てる方法もおもしろいと思う。そうすると、自分の木ということで、愛着がわくのでは…。さらには、毎年花が咲く頃に「イッペー」まつりを催すのも、ひとつのアイディアかな。
嶺井利宣
それ以外に、山の斜面を利用して、色あざやかな花で文字をなぞる方法もあると思う。
瀬底千春
「佐敷にはハングライダーの発着点があるでしょ。講習会とかもやっているの」と町外の友達に聞かれるけど、私自身、詳しく知らない。PRが不足していると思う。佐敷町の自然、空と海と陸を利用して「佐敷型トライアスロン」みたいな一大イベントができたらいいと思う。例えば、つきしろの街からハング・パラグライダーで大空を飛び、冨祖崎浜に下りて泳ぎ、マラソンで新里坂を登り、ゴールは休暇センター。
夜景を見ながら反省会を楽しみ、そこで宿泊するコースっておもしろいと思う。
津波恭
アイディア勝負だと思う。企画が良ければ人はついてくるのでは…。兼久島をキャンプ場にするのもおもしろいと思う。遠浅の海を利用してイカダ競漕をやってみたり…。
當山ルミ
町民劇団をつくって佐敷町独自の演劇をやってみたい。
中央公民館で練習を重ね、その成果をシュガーホールで発表するのもいいと思う。定期公演をすることによって多くの町民が文化センターに足を運ぶことでしよう。
全員
賛成。すぐには出来ないかもしれないけど、将来的には、脚本づくりから演出までやってみたいね。皆の知恵を出し合えば、きっといいのが出来ると思う。
信ちゃん
いろいろ話してきたけど、基本がなければ応用がきかないんだ。まずは、基礎づくりから始めよう。
新里坂に「イッペー」を一杯に
やってみたい自然を生かした鉄人レース
町民劇団を結成して芝居をしよう
信ちゃんからのメッセージ、
○(まる)に佐敷町の「さ」という字をつけた船が順風満帆ににらいかないに向かって行くのが見えます。これは、佐敷町の未来を暗示しているものであります。とはいうものの、私たち佐敷町だけでは何もできません。佐敷町という小さな船に、大きな追い風を送ってくれている多くの人に感謝して、ありがとう。