僕の家は、教会です。兄弟は、3人なのですが、今年教会を通し、里子として、1人の兄弟が増えました。アフリカのモザンビークに住むジョジョ君です。小学1年生で両親と1人の弟がいます。父親は、製糖工場で働き、ジョジョは、水運びをして母親の手伝いをしています。学校が好きで、好きな科目は算数だそうです。サッカーも大好きで、将来は、プロサッカーの選手を目指しているそうです。
モザンビークから送られてきた写真を見ると、僕よりもずっと色が黒くて目も口も大きく、とてもかわいい顔をしています。そして、腰に左手をおいて、かっこうをつけているのですが、シャツの右肩に穴があいているではありませんか。でも、ジョジョ君は、日本人の誰よりも輝いて見えました。
僕は、この写真を見ていろいろ考えさせられました。それで母に毎月いくら支援金を送っているのかと聞いたら「4000円送って、そのうちの3000円がジョジョ君の1か月の生活費と学費で残りの1000円がその地域のためにつかわれるのよ」とのことでした。
たったの3000円で1人の子が学校へ行くことができるとはとても驚きでした。
しかし、ジョジョ君のように支援を受けられるなら幸いですが、まだまだ多くの子が経済的な都合で、十分に教育が受けられずに大人になっていく子が多いそうです。
僕はジョジョ君を通してアフリカのモザンビークの実状を知ることができ、世界の貧困のはげしさを改めて実感することができました。
ジョジョ君を里子として、僕たち教会に紹介してくれた、日本国際飢餓対策機構の資料によると、1分間に21人、1年間に約1500万人もの幼ない命が飢えで失なわれているのです。
以前NHKのドキュメンタリー番組で見た映像は、アフリカのこども達が米ではなく、なんと土を食べていました。
僕たちは、最近自殺という言葉をよく耳にしますが、アフリカの子ども達は土を食べてまでも生きようとしているのです。
「世界の飢えた人々に食と愛を!!」
僕は、この意見文を書く前、資料に大きく書かれていたこの言葉を読んだ時、心に大きな感動をおぼえました。そして、その時「自分がジョジョ君だったら、いや、今にも餓死してしまいそうなアフリカの貧しい子どもだったら」と考えたら、今、僕たち日本社会の子ども達は、あまりにもぜい沢で恵まれすぎていると思います。僕も、その中の1人です。皆さんも、このように思ったことはないでしようか。そこで、僕たちがこの子たちにできることで4つあると思います。
1つは財的援助をする。つまり世界の貧しい人達への募金をするということ。2つめは無駄のない生活をするということです。3つめは世界の飢餓の現実を学び、周りの人々に知らせるということです。4つめは僕たち1人ひとりがスタッフとして現地に行きボランティアをすることです。僕も高校生になったら行きたいと思います、そして日本全国に、いや世界各国にアフリカやその他各地の貧しさのために死んでいく人々、人間らしい生き方をせず死んでいく子ども達がいるという、この世の中を変えていきたいと思います。
社会を背おう貢献者として今、僕たちは、1人ひとりが心を合わせて力を尽くし、この時代を変えていこうではありませんか。
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