「佐敷町文化センターに展示していただければ幸いです」とこのほど画家の近藤良悦さん(85)=東京在=から本町に自画像「赤顔」、「緑と黒」の2点が寄贈されました。これは、去る7月13日から18日まで、那覇市民ギャラリーで開かれた「近藤良悦の世界展」で展示された200余点の中から選ばれ、贈られたものです。
近藤氏は戦時中、兵隊として宮古島にいたこともあり、また戦後は美術団体沖縄旺玄会を育てるなど沖縄とのかかわりが深い画家の人です。
氏の作品は、自画像が中心で太く荒々しい線で、ダイナミックに描かれているのが特徴です。今でも年間300点余と驚くべき制作ペースで誰もがそのあふれるエネルギーには舌を巻くとのこと。
本町に贈られた2点の自画像もダイナミックな筆運びで描かれ、迫力を感じさせる作品となっています。町文化センター完成の折りには、早速展示され、町民の目を楽しませてくれることでしょう。