私の島尻少年の船の旅は「1週間もこんな自分に班長が務まるだろうか」という不安と心細さで始まった。班の子はみんなで7人。全然知らない者同志なので、仲良くなれるかどうかも心配したがその必要はなくなかった。初めはお互いに遠慮していたが、船に乗ってしばらくすると、みんな打ち解けてはしゃいでいた。
船を降りてから初めて本格的な集団生活が始まった。移動する際には班ごとに並び5分前行動をするように事前研修の時から言われていたが、いざやってみると、戸惑ってしまい遅れかちだった。また、見学中に自分勝手に列を離れてしまう子も多く、はらはらした。研修中に1番感じたのかこの行動だった。みんなで決められた通りに行動したり、自分で時間を見て行動することにまだ慣れていないようだった。しかし、3日目くらいからはだんだん慣れてきて逆に私がせかされたりしてしまった。また、初めのうちは自分自身、班員をどのようにしてまとめていけばよいかわからず焦ったが、日がたつにつれて「こうやったら、ついてきてくれるなぁ」などとわかってきた。
班員の話しや行動を聞いたり、見たりしていると自分も小学生の頃は、こうだったのかなあと笑ってしまった。
この少年の船に班長として参加することができてとても良かったと思う。多くの人と友達になれたし、普段の生活ではなかなか味わえない集団生活のあり方や、リーターシップなどを学ぶことができた。また無事班長が務められたことによって少し自信もついたし、自分自身も成長したと思う。今後もこの研修で学んだことを日常生活の中で生かしていきたいと思う。