夢がかなうまで―。
「後輩育成のために始めたんです」と話す呉屋武嗣さん。佐敷町少年サッカークラブのコーチを努めて7年。農業青年として精を出すかたわら、週3回、子ども達を指導している。日曜日になると他市町村のチームとの練習試合が入ってくるという。「妻の理解と協力があるからこそ続けることができるんです」と感謝の気持ちを忘れない。
「小学生の間は、勝つ試合よりも楽しむ試合が大切だと思うんです。あまり厳しくすると完全燃焼してしまって、社会人まで続けない傾向にあるんですよ」と指導方法に工夫も。今年は、日々の指導の成果が実って、チームは、島尻大会で初優勝、県大会でベスト8の成績を残した。
島尻クラブで現役としても活躍している呉屋さん、「最初の教え子たちが高校を卒業したんです。この子たちと同じチームでプレーすることが僕の夢なんです」とさわやかな笑顔を見せた。