なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

和が生んだ町政20年 町民への感謝をこめて、ふりかえる

略歴
昭和48年9月   佐敷村長就任
昭和61年12月   南部地区市町村会副会長就任
昭和63年1月   沖縄県町村会会長1期目就任
平成3年7月    全国町村会政務調査会行政部会長
平成3年9月    公衆衛生審議会委員(厚生省)
平成3年11月   骨髄移植推進財団理事(全国町村会代表)
平成4年11月   全国町村会理事
平成4年12月    沖縄県町村会会長4期目就任

昭和48年9月、村長当選以来5期20年にわたり、町民のご理解とご協力により、村・町政を担当することができました。町民の皆様はじめ、関係各位に心より感謝申し上げます。
祖国復帰直後で制度の移行時期を迎え、多忙な中で関係者のたゆまない努力のお陰で村行政が順調に進み、現在に至っております。
私は、常に「まちづくりの原点に町民の心」を基本に活力ある潤いのあるまちづくりに取り組んでまいりました。いま、20年をふり返ってみますと、町制施行、小学校の分離、厚生年金休暇センター誘致、海邦国体、デイゴを主体とした造林事業、公園の整備等、多くの思い出が脳裏をよぎります。豊かで住みよいまちづくりをと、道路の整備、土地改良をはじめとする生活環境整備、地域住民のコミュニケーションの場である集会場の建設等、ハード面においては、ほぼ整いつつあるかと思います。
また、ソフト面においては、「まちづくりは人づくり」からを理念に、教育・文化の振興に努めてまいりました。その成果は、社会に多くの人材を輩出したことにつながっております。さらに、昨年からふるさと創生事業の一環に、さしき・ハワイ少年の翼を実施し、国際化社会に対応できるようにと青少年の人材育成の面にも力を注いでいるところであります。
福祉面においては、訪問看護ステーションの発足をはじめ、在宅介護支援センターの開所等、高齢者福祉対策に向けての取り組みを進めております。
現在、主要プロジェクトとして佐敷シーガーデン構想、町文化センター建設があげられます。文化センターについては、う余曲折を経て、当初の計画どおり着工の運びとなりこの上ない喜びを感じております。実現に向け尽力くださった関係各位にあらためて感謝申し上げる次第であります。同センターは、今後の本町のまちづくりに大きく貢献するものと確信致しております。町民の皆様が活用することによって同センターの果たす役割はいよいよ重要になってくるかと思います。
最後に、長年懸案事項でありましたつきしろ連絡線道路については、現在、東部振興開発道路の中に位置付けされており、一応の目出しがついたところであります。今後は、関係町村との連携を密にして早期着工にこぎつけ、つきしろの街の活性化に向けた取り組みが必要であります。山積する問題がまだまだ残っておりますが次期町長の奮闘にご期待申し上げ、町政の益々の発展を祈念致します。
               佐敷町長 山城時正

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大分類 テキスト
資料コード 008446
内容コード G000000635-0006
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第192号(1993年7月)
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1993/07/10
公開日 2023/11/30