夏本番、野山の緑もいよいよその濃さを増している。先日、町商工会の皆さんが、昨年に続いて植樹の奉仕を行なった。全国商工会の日にちなんだ植樹とのこと。
町老人福祉センターの正面、花壇サークルに町木であるリュウキュウコクタン(クルチ)が植えられた。10年後、20年後が楽しみである。商工会の皆さんたちは、植樹のほかに草花も植え、老人福祉センターを訪れる人の目を楽しませようと汗を流していた。
本町は、全町植物園化構想をはじめ緑の育成に力を入れている。丘陵傾斜地のデイゴを主とした造林事業は、多くの方々から高い評価を得ている。「わが町は花とみどりと思いやり」をスローガンに緑の里づくりが進められているが、町商工会の皆さんのような活動は何よりもの励ましとなる。
緑づくりは一朝一夕にできるものではない。その成果は、5年後、10年後にならなければ目にみえるものとならない。それだけに地道な活動、積み重ねが必要である。緑に対する意識の改革も大切である。樹木を植えるだけでなく、育て、慈しむ心がなければ形だけの緑化に終ってしまう。
本町には、緑を愛する人々がたくさんおり、さまざまな花や果実が私たちの目を楽しませてくれている。町商工会の皆さんの活動は地味ながら、私たちに多くのことを学ばせてくれる。緑陰の涼風を感じさせる奉仕作業だ。(助役)