甘くておいしいマンゴづくりに夢をかける
体を動かすことが好きなんです。マンゴづくりを始めて8年になる嶺井行正さん。背すじがピンと伸びた元気なおじいちゃんは、今年83歳だ。
自宅の裏にある200坪のマンゴ畑には、5つのハウスに3種類のマンゴの木が所せましと実をつけている。毎日、朝夕、病害虫などのチエックをするのが日課だ。
「まったくの素人ですよ」と謙そんするおじいちゃんだが、情報交換や新聞記事の切りぬきをかかさずやっている。それらを参考にして常に「甘くておいしいマンゴを」と研究を重ねているという。
自然が相手だから、なかなか思うようにいかず「去年は、不作だったさー」と残念がった。
「毎年、豊作だったらこれ以上の喜びはないのにねー」と笑顔をみせた。
マンゴの他に島バナナもつくっているというおじいちゃんは「バナナはね、台風とドロポウがこわいよ」と話しつつ大声で笑った。
もうすぐマンゴの収穫時期がやってくる。おじいちゃんにとって楽しみのひとつだ。マンゴの甘い香りが漂ってきそうだ。