はじめに
本日ここに第99回佐敷町議会定例会の開会にあたり、平成5年度予算案をはじめ議案の説明に先立ち、町政運営の所信を申し述べ、議員各位並びに町民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。
沖縄県が日本に復帰して世替わり間もない昭和48年、重要な時期に町長に就任してからはや20年になろうとしております。この間、微力ながら私は町民の立場で考え、町民とともに歩む姿勢をくずさず、皆さまのご支援をもって、豊かで明るく、健康で住みよいまちづくりに努めてまいりました。 これまで、本町のもつ地域特性を生かしたまちづくりに向けて、社会資本の整備充実に努力してまいりました。なかでも、沖縄戦で焼土と化した丘陵傾斜地の緑化は至上の命題であり、自然環境、国土保全の上からもデイゴの造林をはじめ緑化と取り組んでまいりました。「わが町は花とみどりと思いやり」のスローガンのもと、自然を発展の活力とする町、自然と調和するまちづくりの進展のため町民とともに地道に努力した結果、本町が全国植樹祭において紹介されるまでになりました。
また、快適な町民生活の向上をめざした公園整備事業は、県下でも屈指の評価を得ており、町民1人当たり公園面積は10.8㎡と県民1人当たり面積の倍を有するまでに拡張され、今では、町民の健康づくりの場として、また、コミュニティー広場として町民はもとより近隣町村のみなさんのご利用をいただいております。さらには、沖縄厚生年金休暇センター誘致事業の成果は、南部地区の振興のみならず、広く佐敷町を県内外に知らしめる大きな要素となっているものと受けとめております。
さて、わが国の経済は引き続き低迷し、資産下落もあって厳しい状況に直面しております。したがって、内需を中心とするインフレなき持続可能な成長へ円滑に移行させることが当面の課題といわれておリます。一方、本県経済については消費物価が比較的安定するなかで、需要面では民間消費、観光関連産業等を中心に堅調に推移する見込みとされております。
雇用、失業情勢においては、労働力人ロの増でなお厳しいものがありますが、観光関連産業の伸びを背景に改善基調で推移するものと予想されております。
しかしながら、地方財政は多額の借入金残高を抱えており、各地方団体においては財政運営の健全性の確保へより一層の努力が強く要請されているところであります。本町におきましてもこの現状を認識し、節度ある財政運営を行い、均衡ある町勢の発展に努めなければなりません。
本年は、私の町長就任5期目の最後の年であります。これまで町政運営にあたっては、常に目標を掲げその実現に向け諸施策と取りくんでまいりました。幸いにも、議員各位をはじめ、町民の皆さまの力強い支えによって今日までの成果を得ることができたと自負いたしております。改ためて感謝申し上げますとともに、残された任期間、職員一体となって本町がめざす「住みよい町づくり」に努めてまいります。
基本施策
今日、モノの豊かさの追求が中心的な価値観であった時代から、それぞれの地域が多様な価値観に立って、その自主性と責任のもとに地域づくりを行っていくことが求められている時代に移りつつあります。国においても、多極分散型国土の形成に向けて、地域の自主性と責任にもとづいた真に豊かな地域社会の創造を目指し、さまざまな支援施策が実施されております。
このような時代の流れの中で、本町においても明確な目標を掲げ、地域のもつ特性を生かしたまちづくりと取り組んでいかなければなりません。
本町では、21世紀を展望し、また、住むことに喜びが感じられる地域社会づくりを目指して策定した第2次基本構想のもとビジョンと施策の大綱を掲げ、地域に根ざした新たなまちづくりを進めておリます。町民の皆さまの参加、協力もあって、現在、まちづくりは本町が目指す目標に向かって着実に進みつつあり、それは町勢発展の大きな原動力となっております。
本町の行財政運営の基本施策は、「活力のまちづくり」 「創造のまちづくり」 「連帯のまちづくり」 「快適なまちづくり」であります。新年度もこの基本施策を踏まえつつ、町民の英知を結集し、自らの地域に誇りと愛着が持てるまちづくりにさらに努力を重ねてまいる所存であります。
「活力のまちづくり」生き生きと脈打つ活力のあるまちづくりは、諸産業の振興に負うところが大であります。本町の産業は農業を基幹とする漁業、商工業でありますが、なかでも近年の農業を取り巻く環境はきわめて厳しく、その対応策が重要な課題であります。
今後、農業団体等とも十分協議しながら生産活動の整信、農業経営の合理化、向上、農業生産の拡大、農村環境の整備等の推進に一層の努力を重ね、本町産業の振興に努めてまいります。
また、本町主要プロジエクトとして取り組んでまいりましたMTP構想は、第3次沖縄振興開発計画に位置づけられ、新年度からは西原・与那原地区において実施調査がスタートする予定であります。本町においても時期を失することのないよう、万全の体制でMTP構想と取り組んでまいりたいと考えております。
文化の殿堂、町民の心のよりどころとして、また、21世紀に向けたまちづくりの拠点として建設が進められている(仮称)文化センターの効率的運用を図るため、新年度は、職員を増員して事務局体制の強化を進めてまいります。
「連帯のまちづくリ」社会環境の変化とともに、福祉ニーズはますます高まりつつあります。このような中、県からの福祉事務移譲等もあって、さらなる福祉需要の増大、多様化が予想されます。したがって、事務局体制の強化が重要であり、新年度は職員の増員と併せて、町民の相互扶助精神の高揚をはかり、ボランティア活動等の促進に努めてまいります。
「快適なまちづくり」町民の心やすまる快適なまちづくりは、町政運営のための大きな目標であります。
これまでも生活環境の整備を中心に、街灯の設置、交通安全施設等の整備を計画的に進めてまいりました。今後とも、これらの事業を継続しながら、自然との調和を大事にしたまちづくりをめざして、全町植物園化構想等、事業の実施に取り組んでまいります。
「創造のまちづくり」これまで本町は、教育・文化の振興をまちづくりの柱のひとつに掲げ、町民一体となって取り組んでまいりました。その成果は、教育界をはじめとし、多くの人材を社会に送りだしたことにつながっております。今後とも、「まちづくりは人づくり」からを理念に、学校教育、社会教育、地域文化等の発展、拡充のための施策を講じてまいります。また、情報化、国際化社会などにみられるような新たな時代潮流に対応した施策の展開にも取り組んでまいります。
活力あるまちづくり
地域社会全体が生き生きと脈打ち躍動する活力のあるまちづくりには、産業の振興発展の基盤づくりに加え、郷土愛と連帯感の醸成、人的資源の活用が不可欠であります。さらに、住民と行政が一体となって課題に取り組み、問題意識を喚起し、地域活性化の機運を高めていくことも重要であると考えます。
本町の産業は農業が主体であることから、今日まで農業生産基盤の整備を中心に諸事業を進めてまいりました。近く完了予定の県営浜崎土地改良区をはじめ、仲伊保地区、津波古地区、手登根川田原地区、屋比久後原地区、小谷地区に農地保全事業で整備して参いりました地域を含めますと、計画面積の約80パーセントが整備されたことになります。今後は、残る新里地区、伊原地区農地保全事業の整備促進に努めますとともに、サトウキビ作の生産振興対策に取り組んでまいります。
新年度は、整備された農用地の有効利用と生産性の向上を図るため、農業活性化構造改善対策事業を導入し、年次計画による営農用水施設の整備、サトウキビ収穫機の導入活用、野菜温室・花卉温室の施設整備等によって、さらなる農業生産の拡大に努めてまいります。
また、地域活性化と連動した多目的な振興策として地域農政推進対策事業、青年農業経営者フロンティア活動促進事業の推進にも努めてまいります。
漁業の振興につきましては、これまで水産構造改善事業による生産基盤の整備を中心に漁業従事者の生活の安定を図るため、漁業者育成事業として浮漁礁設置補助、漁具購入補助等を実施してまいりました。新年度も引き続きこれらの事業を継続しつつ、現在進めております水産振興基本計画を早期に策定し、漁業経営の安定向上に努めてまいります。
商工業の振興発展は、活力あるまちづくりの原動力であります。これまで同様、町商工会の発展計画にそって諸事業と取り組み、さらに、会活動の拠点ともなります会館建設に向けて関係者と協議し、連携を図りつつ、その実現に向け努力を重ねてまいります。
今日の畜産経営は地域の生活環境ともかかわりが深く、また、貿易の自由化等ともあいまって低迷を余儀なくされております。しかし、畜産業は本町産業の一翼を担っており、その振興策は重要であります。新年度も引き続き優良肉用仔牛生産奨励事業をはじめ、生産組織の育成、獣医の委託事業を実施し、畜産業の振興を図ってまいります。
本町の一大プロジェクトであり、21世紀に向けてのまちづくりの主要施策として取り組んでおりますシーガーデン構想は、県の第3次沖縄振興開発計画におきましても主要施策として位置づけされております。新年度から、西原・与那原地区では実施調査がスタートする予定であります。本町においては、現在、調査検討が進められております干潟生態系保全検討委員会の審査の結果を踏まえ、事業実現に向けて具体的に取り組んでまいりたいと考えております。
町政の課題のひとつに、つきしろの街から既存集落地に通じる道路建設問題があります。これまで多くの議員の皆さまから質問がありましたように、町においても実現に向け、県に対して要請活動を展開してまいりました。このたび、知念、つきしろ、佐敷、大里、南風原を方線とする島尻東西線として位置づけし、建設するための支援組織をつくってほしいとの県の指導があり、これを受けて今後、関係町村とも十分協議し、道路建設推進協議会を組織して早期建設に向け努力する決意であります。
さらに、沖縄厚生年金休暇センター周辺一帯の土地利用につきましても、地権者や地域の人々のご理解とご協力を得て、福祉ゾーンに相応した計画策定に取り組んでいきたいと考えております。
創造のまちづくり
21世紀のわが佐敷町を担う人づくりと、文化の花開くまちづくりの展開は、郷土に誇りと愛着を持つことから始まると考えます。本町には昔から郷土を愛し、教育文化を大事にする風土があり、町民1人ひとりの心のなかにもそれが息づいております。私は、この偉大な伝統を守り、発展させることこそ課せられた使命だと受けとめ、教育を大事に「まちづくりは人づくり」の理念のもと、さらなる努力をいたしてまいりたいと考えております。
義務教育は、自ら学ぶ意欲を育て、豊かな表現力と粘り強さ、さらに、時代の変化に対応できる人間形成と基礎知識を酒養するもので、その果たす役割は極めて重要であります。このことを十分認識し、これまで学校教育環境の整備充実に努め、教育の向上と取り組んでまいりました。今後とも、教育委員会の整備計画にしたがって、年次的に学校教育環境の整備充実に努力してまいります。また、地域社会への適応能力を高めるために、多様な学習機会を創出するとともに、ますます進展する情報化、国際化に向けたCAI教育や外国人英語教師の招へいによる学習の強化に力を注いでまいります。
学力向上対策につきましては、本年度から地域指定を受けて対策に取り組んでまいりましたが、その成果を踏まえ、新年度も引き続き指定要領にしたがって、対策委員会とも協議し実効ある対策を講じてまいりたいと考えております。
青少年健全育成の推進につきましては、関係諸団体ともよく協議し、次代を担う青少年が健やかに育つ環境づくりに取り組み、町ぐるみの運動を展開してまいります。また、南部地区少年の船への参加、青少年国際交流事業などを推進し、青少年の夢と希望に応えられるよう取り組んでまいります。
社会教育は、生涯にわたる学習活動をはじめ、生きがいに満ちた生活を醸成するものであり、今後とも推進体制の強化、各種団体の育成促進、各種教室や活動内容の充実に努めてまいります。
地域文化の継承と発展につきましては、「歴史と文化をもとに町民の創意によるまちづくり」を基本理念とし、「さしき・ルネッサンス構想」の実現に向けた取り組みをしてまいります。さらに、本町は尚巴志生誕の地で、歴史的にも由緒ある土地柄であることから、尚巴志関連の資料の収集、保存のために専門の先生方による委員会を組織し、具体的取り組みを図ってまいりたいと考えております。
町民の文化の殿堂、心のよりどころとして、本年度から取り組みが進められております(仮称)文化センターにつきましては、年内完成が目指されているところであります。新年度は、期限内完成に向けて最大の努力をするとともに、町民の要望、期待に応えるため、先般任命いたしました(仮称)文化センター運営審議会の提言を積極的に取り入れ、効率的、効果的運営を図リ、本町の文化活動の拠点として、また、新たなまちづくりの拠点として広く町民に活用される施設整備に努めてまいります。
めまぐるしく移り変わる社会環境のなかで、住む人に喜びと安らぎがつたわる「福祉のまち」の創出は、本町が目指す行政目標のひとつであります。今日まで培われてきました思いやりと相互扶助が、福祉社会を支えてまいりました。また、これらがボランティア活動の推進と「福祉の風土づくり」の醸成につながり、今後ますます高まる福祉ニーズと多様化に的確に対応できる体制ができつつあることに、大変意を強くいたしているところであります。
連帯のまちづくり
きめ細かな福祉施策の展開には、福祉関係諸団体との連携が不可欠であります。本町の社会福祉協議会並びに民生委員・児童委員協議会の精力的な福祉活動は、社会福祉事業推進の大きな支えとなっており、今後なお一層連携を密にして、社会福祉事業の充実を図り、住みよい福祉のまちづくりに努力してまいります。
高齢化、核家族化など社会環境の変化が進むなかで、老人福祉対策事業はますます重要になってきております。これまで老人健康づくりをはじめ、高齢者生きがい対策事業、在宅老人短期保護事業や在宅介護支援事業などのねたきり老人を支援する福祉活動を進めてまいりました。今後ともこれらの事業の充実推進を図るとともに、新しく県から移譲される老人ホーム入所措置事業や老人デイサービス運営事業の円滑な運営に努めてまいります。
また、今年実施いたしました高齢者実態調査に基づき、地域福祉総合計画を策定し、きめ細かな老人福祉対策に取り組み、多年にわたって社会に貢献してこられたお年寄りの皆さんが、日々楽しく、憂いなく過ごしていただける施策を展開してまいります。
本町の明日を担う子どもたちの健やかな成長をねがい、その育成に力を尽くすことは極めて重要であります。これまで、すべての児童が心身ともに健全に成長することを願い、保育施設の整備充実はもとより、すべての児童が心身ともに健全に成長することを願い、保育施設の整備充実はもとより、安全な遊び場の確保のために児童公園の整備拡充を進めてまいりました。新年度もさらに内容の充実に努めますとともに、つきしろ児童公園の整備を推進いたします。
母子福祉につきましては、安心した生活が営めるように経済自立を促進し、また、制度資金などの活用によって、補宗的に母子世帯の安定を図ってまいります。
障害者福祉につきましては、障害者が生きがいをもって社会参加ができるよう努力し、また、重度心身障害者に対しましては、医療費の部助成、重度身体障害者に対しましては、生活用具の給付を実施し日常生活の安定を図ってまいりました。今後とも、これらの事業を継続実施するとともに、町民1人ひとりの社会福祉への深い理解と温かい援助によって、障害者の方々が安心して生活できる社会の確立に努めてまいります。
急激に進む高齢化社会のなかで、老後の安定した生活の実現は大変重要なことであります。そこで新年度は職員を増員し、事務局の体制強化を図り、無年金者の発生防止のための制度の周知徹底に取り組んでまいります。
年々厳しさを増しております国民・健康保険事業につきましては、円滑な事業運営を図るため国保税の自主納付を促進し、あわせて医療費の増大を抑制するため、町民の健康づくり運動を積極的に推進してまいります。
快適なまちづくり
快適で文化的な生活を営むことができる住みよいまちの創出は、町民すべての願いであり、また、行政の使命でもあります。これまで、快適なまちづくりをめざし地域住民と協議し、考え、それぞれの地域に即した計画のもと順次整備を行い、生活環境の改善に努力してまいりました。
那覇広域圏に属し、生活圏を那覇市とともにする本町にも、徐々に都市化の波が押し寄せ、町民の生活にもいろいろと変化の様相をうかがうことができます。このような中、住民の要望も多様化しつつあり、新年度は、これらの課題に取り組み、また、合理的土地利用にあわせた住環境整備を図るため、市街化区域内の土地区画整理事業に向けての実施調査を行いたいと考えております。自然環境を保全し、快適な居住環境づくりを進めるためには下水道の整備は不可欠であり、今後も関係機関や団体等との協議、検討を重ね、その実現に努めてまいります。
道路や排水路の整備は、地域振興の上から、また、生活環境整備の面から重要な役割を持っておりますので、町の整備計画に基づいて積極的に進めてまいります。新年度は、継続事業で推進してまいりました佐敷―仲伊保線の早期完了に向けての取り組みをはじめ、佐敷海岸線、新里運座線、新開地区排水路の政修、さらには、モデル事業による集落道、集落排水施設等の整備を促進し、住みよい環境づくりに努めてまいります。
衛生的な廃棄物処理をはじめ、環境美化等の施策の拡充は、快適な生活環境をつくりだすためには主要な課題であります。そのため今後も広域的な、ゴミ、し尿の処理体制の拡充を促進しつつ、町民の廃棄物処理への意識の高揚を図り、円滑な収集や処理の有効利用の面から取り組み推進しておりますリサイクル運動を助成し、より活発な運動の展開に助したいと考えております。
全町植物園化構想は、花と緑につつまれた潤いのあるまちづくりを進めている本町にとって、まちづくりの柱のひとつであります。現在進められています実施計画の策定を待って、構想実現へ向け具体的な取り組みをしてまいりたいと考えております。
交通事故対策は、一向に事故の減らない車社会のなかにあって、住みよいまちづくりを進める上で緊急、かつ、重要な課題であります。今後とも交通安全施設の整備に力を入れてまいりますとともに、町交通安全推進協議会や関係機関、団体と連携を密にしながら、交通事改防止、交通安全思想の高揚を図ってまいります。
水道事業につきましては、年々増大する水需要に対応するため、水道整備計画に基づいて、今後とも不良給水箇所の改良工事を行い、町民が等しく水の恩恵に沿することができますよう最大の努力をいたしてまいります。
おわりに
平成5年度の町政執行の基本方針と施策のあらましを述べてまいりましたが、地方財政は依然として厳しく、年々増大する行政需要に的確に応え、多岐にわたる施策を統一的、計画的、かつ、効率的に進めていくことは容易ではありません。しかしながら、町民が生きがいを持って、健やかに生活していける生き生きとした地域社会の創出は、町政の永遠の課題であります。
このことから本町では、町民の文化の殿堂、心のよりどころとして、また、佐敷町活性化の核として(仮称)文化センター建設事業を計画し、本年度から建設がスタートいたしました。さらに、シーガーデン構想や全町植物園化構想等の大型プロジェクトをひかえ、財政需要はますます旺盛になってまいります。
このような壮況下ではありますが、21世紀を睨んだ新たなまちづくりへの取り組みは休むことなく、より積極的に進めなければなりません。職員一丸となり、先進的発想と工夫をもって新しい時代にふさわしいまちづくりに取り組む決意であります。どうか、議員各位並びに町民の皆さまのこれまで以上のご理解とご協力をお願い申し上げ、私の所信といたします。
平成5年3月12日
佐敷町長 山城時正