なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

佐敷金杜

町木のデイゴに花がつきはじめ、いよいようりずんの季節到来。野山の緑も一気に濃さを増している。あらゆるものの生気があふれる時でもある。
本町では、1978年から、緑化はもとより、国土保全、将来の産業林、さらに、自然観察園化をめざし、丘陵傾斜地におけるデイゴを主体とした造林事業を行なってきた。造林事業は地権者、町民の皆さんの理解と協力によって年々着実に進展し平成3年度現在、造林延べ面積76.74ヘクタール、デイゴをはじめイヌマキ、モクマオウ、イスノキなど184,659本が植えられている。
全町植物園化構想が進められている中、なんとも頼母しい数字である。まちづくりは、いっときにできるものではないが、緑の育成もそれと同等に時を要するものである。造林地のデイゴも花を咲かせはじめている。本町の造林事業の成果は、今後のまちづくりにとって大きな力となっていく。
町域背後の丘陵傾斜地にデイゴの花が咲き乱れるようになったら、どんなにみごとであろうか。自然をまちづくりの活力のひとつとしている本町の面目躍如である。
デイゴ造林事業は地味ながら着実に進められ、今日の成果を得ている。いま、入学、進学の時期を迎え、希望に胸ふくらませている若者は多いはずだ。一気に事を運ばず、まず、地道な努力、日々の一歩を大切に新たな道を進んでほしい。(助役)

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大分類 テキスト
資料コード 008446
内容コード G000000632-0006
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第189号(1993年4月)
ページ 3
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1993/04/10
公開日 2023/11/30