緑や花につつまれた生活は、私たちに例えがたいやすらぎを与えてくれる。本町のキャッチフレーズのひとつに「わが町は花とみどりと思いやり」というものがあるが、緑や花のはたす役割をも示しているように思える。
温かい人情、他人を思いやる心は、緑を育み、花を咲かせる自然を大事にする生活から生まれてくる。豊かで、美しい自然が私たちを育ててくれる。おりしも、町内の各所で町花に指定しているカエンカズラが満開のきざしをみせている。マスコミでも字冨祖崎のあるお宅のカエンカズラ、町役場の花棚が紹介されていたが、あの花の美しさに心なごませた人は少なくないと思う。
町花・カエンカズラによる壁面緑化がさらに進めば、話題を呼ぶだけでなく、花の名所ともなっていくのではないだろうか。集落内はもとより、国道や県道沿いの塀や壁面がカエンカズラでさらに多く飾られたら-想像するだけでも心がはずんでくる。聞くところによると、カエンカズラは生長も早く、育てやすいとのこと。
ポインセチアやブーゲンビレア、ハイビスカス、そして、カエンカズラ、この時季、佐敷町は花のまち、花のロードパークとして知られるのも遠い話ではないと感じている。現在でも、多くの花々がまちを飾っているが、緑と花につつまれたまちづくりには休息はない。思いやりあふれた人情味のある佐敷町づくりのためにも…。(収入役)