竹細工の名工として名の知られている字新里の勢理客幸英さんがその腕を十二分にふるい、すばらしい作品をこのほど完成させました。作品とは、伊是名島の神事で使われる神職用のかごで、そのできばえは勢理客さんの名工ぶりを彷彿とさせるものです。
かごは、ほぼ竹で編まれたもので、一部杉材を使用した高さ約70cm、底の部分は64cmと77cmほどの長方形です。伊是名島の神職(ノロ)の家系の玉城家から、勢理客さんの腕を見込んで製作依頼されたものです。約80年ぶりの新調ということで、勢理客さんは博物館通いをしたり、資料の数々にあたり、また、使用できなくなったという旧かごをかたわらに製作したそうです。
3ヵ月間をかけた大仕事を終えた勢理客さんに、玉城家の関係者はその労をねぎらい、心からの感謝のことばを述べていました。