このところ本町の伝統芸能や棒術などの各地での活躍がめざましい。先ごろの首里城祭での町無形民俗文化財に指定されている津波古の「天人」や棒術の出演は、その最たるものといえる。「天人」は、南風原町で11月22日行なわれた民俗芸能交流会にも出演するなど、保存会のみなさんの努力は、本町の伝統文化・芸能を他市町村の人たちに紹介する原動力ともなっている。
伝統芸能などを守り、盛んにしていくことは、郷土の誇りを継承していくことと同義と解釈している。その意味で、各字で地道に活動を続ける保存会などのみなさんは、まちづくりに確実に参加しているといえる。
本町には、多くの伝統ある民俗芸能はじめ、いにしえを伝える無形民俗文化財がある。なかには、演じられ、開かれることの少なくなったものもあるが、地域の人々の手でそれらは守られており、しっかりと地域に根をおろしている。
郷土文化の振興は、なんといっても地域の人々の手による努力が欠かせず、より多くの人の参加も必要である。またさらに伝統を継承する子どもたち、青年の育成も不可欠といえる。
郷土の文化、地域の伝統がしっかりと住民によって支えられたところは、活気のある地域となっている。これは何よりも、地域住民の諸行事等への積極的な参加がなさしめるものではなかろうか。地域住民の力の結集は、伝統芸能に限らずさまざまの効果を生んでいく。 (助役)