絵画、彫刻、版画など芸術作品にふれ、あらためて芸術のすばらしさに心を動かされ、その奥深さを知ることができた。本町の文化協会主催の第3回沖美連展が、関係各位の協力のもと町老人福祉センターで開かれた。
一地域でこのような本格的美術展がもたれるのは、県内では例がなく、全国的にも多くはないとのことである。例えとして適切ではないかもしれないが、散歩がてらに一級の芸術作品にふれる機会となっていた。身近で芸術鑑賞ができ、多くの町民の皆さんが会場をおとずれていた。再度の開催を望んだ人も多かったはずである。
地域の文化の振興、芸術活動の活性化対策も含めての今回の美術展開催であるが、作品の前に足を止め、目をこらす入場者の姿にその成果を十二分にみてとることができた。普段の生活の時間の中で、りっぱな芸術にふれることができることは、理想的なあり方と考えられる。すぐそこで芸術作品にふれ、心あらわれ、感動する機会が実現したことは、まさに町文化協会のヒットといえる。あらためて関係各位の労をねぎらいたい。
同美術展では、町出身の普天間敏氏の遺作二点も展示され、氏の芸術のすばらしさも来場者にアピールされていた。郷土の生んだ偉大な芸術家の存在は、後進にとって大きな刺激にもなったものと思う。今回の美術展は、地域に、佐敷町に文化波紋をひろげるスプリングボードの役目をはたしていた。 (収入役)