なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

佐敷町学童疎開地 高千穂町・日之影町親善訪問実施計画

目的
第2次大戦のさなか、大きな被害と多くの犠牲者を出した悲惨な沖縄戦の中で、昭和19年9月、佐敷国民学校の児童生徒・引率者・世話人等366人が宮崎県に学童疎開をしました。
高千穂、押方、田原、新町、宮水、岩井川の国民学校に入学。寒さにふるえ、苦難に耐える子どもたちを物心両面から支え、励ましたのは、地域の人々の温かい人情と細やかな愛情でした。2カ年にわたって地元の児童と遊びや勉学を共にしたその絆は深く、同級生として戦後48年を経過した今日でも、個々における交流が行なわれています。
本土復帰20周年を迎える記念すべき節目の年に、行政及び関係者が当地を訪問することは、二度とあってはならない悲惨な戦争や学童疎開を通して得た体験を後世に語り継ぎ、平和を願う見地からも大きな意義があると考えます。当時を偲び、旧交を温め、言い尽くせない感謝の気持ちを伝えるとともに、佐敷町の伝統芸能や琉舞、空手、沖縄民謡などをご披露申し上げ、今後の友好親善の足掛かりとするため、今回の親善訪問を実施します

訪問時期
 平成4年9月11日(金)~9月14日(月)   3泊4日
訪問人数
 伝統芸能関係者    27人
 町及び学童疎開関係者  31人
琉舞の演技者
 ・島袋本流紫の会伊禮秀子琉舞練場
 ・玉城流七扇会津波ミヨ琉舞研究所
棒術の演武者
 ・津波古棒術保存会
空手の演武者(棒術の演武者兼ねる)
 ・剛柔流嶺井空手道場

【1日目】
那覇→福岡→高千穂町役場(高千穏、押方、田原の各学校訪間)→日之影町役場(八戸、宮水、日之影の各学校訪問)→日之影町との交流会→日之影町中央体育館で琉舞棒術等を披露→高千穂町へ
【2日目】
神話の里フェスティバル参加→琉舞公演→沖縄民謡、カチャーシー披露
【3日目】
疎開関係者宅訪問→空手・棒術、沖縄民謡の披露→高千穂町との交流会
【4日目】
宮崎観光→福岡→那覇

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大分類 テキスト
資料コード 008445
内容コード G000000625-0010
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第182号(1992年9月)
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1992/09/10
公開日 2023/11/30