巣立ちの季節を迎えて、さまざまなドラマが生まれている。それぞれがひと区切りをつけ、また新しいスタートにつくことになる。
喜びに満ち、希望に燃え、巣立ちを果たし、新たな目標に向かって進むわけである。恩師や親友、クラスメイト、そして、学舎での思い出は、忘れがたいものであり、子ども時代、青春の1ページを飾ってくれるはずである。
これまで学んできたこと、苦しんだこと、悩んだことなど、それぞれが今後思わぬ機会に生きてくるものである。巣立ってみてはじめて、苦しかったことが楽しい、なつかしい思い出に感じている人も少なくないはずである。これまで学んだこと、鍛えあげたことをしっかりと胸におさめ、今後も力強く歩んでいただきたい。
現在、本町では、各地区単位の「子ども会」の結成に向けて諸活動が展開されている。地域での子ども会活動は、単に青少年の健全育成という面だけでなく、仲間意識の高揚、連帯感といったものが自然に生まれ、地域の行事や諸活動を活牲化させることにもつながって行く。
巣立ちを果したみんなが、再度、各地域で結ばれれば、子どもたちによる「まちづくり」が進むのではないだろうか。「子ども会」の結成は、諸般の事情から急がれているが、いかんせん指導者不足であることも否めない。“地域興し”に子ども会づくりを、いまこそ推進しなければならないと考える。 (収入役)