私の子育て
字佐敷 屋比久 一男
高校3年の長男を筆頭に高1の次男、中2の長女、中1の次女、そして小学5年の五人の子育て真っ最中の父親です。取り立ててやっていることはないんですが、日々子どもたちとの触れ合いの様子をいくつか紹介させて頂きます。
〈家族の生活リズムを大切にしています〉 毎朝「おはよう」を交わすようにしています。小さい頃からの習慣ですから、今でも家族7人高校生まで全員やっています。
〈わが家では、朝食を家族全員でとっています〉「きょうも一日頑張ろう」ということで、食卓を囲んで楽しくとります。高校生2人に手作り弁当を持たすため、母親は毎朝パタパタ頑張っています。
〈夕食もみんなで揃って楽しく食べます〉 私は自営業のため、遅くても6時頃には帰宅します。2人の中学生は部活動から、やはり5時頃帰ります。みんなが揃ったところで食事をとります。食後は、学校でのこと、友達のこと、進路のこと、テレビを見るなどして団らんのひとときを過ごします。
〈寝る前には、「おやすみなさい」と親子がお互いに交わします〉
〈家事をみんなで協力してやっています。〉 食事の後片づけや掃除など子どもたちが手伝ってくれます。また、長男には休日になると私の仕事場へ行き、水道工事を手伝ってもらっています。そして、私の働く姿を見せています。
子どもたちは、読書が好きのようです。小学校低学年の頃から、読書が好きで、学校図書館の本をよく借りて読んでいます。買い物にもよく一緒に出かけますが、「本屋へ行こう」といいます。そして、好きな本があればねだります。
女の子は3人とも吹奏楽部です。タ食後の話題が音楽のことになり、話が弾むことがあります。2人の姉に刺激されて、5年生の三女も吹奏楽部に入りました。入ったのはいいが「アルトサックス」が欲しい」といわれ、あまりの高価さに驚きました。「太鼓にしたらどうか。学校にある他の楽器にしたらどうか」というが、どうしてもアルトサックスというので、時間をかけて話し合いをしました。最後には、「おもちゃとは違う、途中で部活を止めてはだめ、中学校まで大事に使うなら」の約束でやっと買うことを許しました。高校進学の問題で2人の中学生は「私は、○○高校へ行きたいなあ。」「私は、△△高校に行こうかな。そして、大学は□□」といいます。
子どもが健康で素直に育ってほしいと願うきょうこの頃です。
親子のふれあい大切に
新里 西村由利子
小学校3年生と6年生2人の男児の母親です。
私たち家族の一日は、朝の「おはよう」から始まります。朝の早い主人は、6時20分頃に家を出ますがまた眠っている子どもたちに、毎朝必ず「行ってきます」と声をかけます。勿論返事はありません。それから10分程して子どもたちが起き「お母さんおはよう」と、元気に挨拶してくれます。こうして、私たちの家族の一日が始まるのです。
私は理容館を経営していますので、仕事の忙しい時は、子どもの相手や家事などがおろそかになるときもあります。そんな時は、子どもたちや主人が手伝ってくれます。
小さい頃から自分の使った物の後片づけは、できるだけ自分でさせるよう心がけてきました。この習慣が身についたのか、私が疲れたというと食事つくりの手伝いや洗濯物の取り込みなど、主人と一緒にやってくれます。そんな時の主人や子どもたちの思いやりの心がとても嬉しく感じます。
家庭学習でもそうです。下の子が「きょうはがんばりノートやるのはいやだな」と、弱音をはくときがあります。その時は、問題を書いて助けてあげます。また。難しい問題がある時は、従兄弟たちに協力してもらっています。周りの人達の協力、思いやり、助け合い等が子どもにとって励みになっているようです。
また、わが家ではもう一つやっていることがあります。子どもが賞状をもらってきた時は、レストランヘ行き食事をしながら家族で小さなお祝いをやってあげます。下の子は、負けず嫌いで、お兄ちゃんが賞状をもらってくると「次は、僕の方がお兄ちゃんよりも多く貰ってくるからな」と、大発言をします。
子どもたちは私たち両親にこんなことをいいます。「僕たちが勉強で頑張ったら、お父さん、お母さんうれしい?」と。私がすかさず「うれしいよ」と返事をすると、「よかった」と安心したように抱きついてきます。そんな時の子どもの笑顔は最高の宝物です。
最近になって長男が、勉強に意欲を持ちはじめ、私立の中学校を目指して毎日受験勉強に励んでいます。自分で決めたことだから最後まで頑張るという子どもの意志の強さに、主人と二人驚いたものです。
学校や家庭、周りの人達の教えを受けながら、自然にいろいろなことを覚え、少しずつ成長していく子どもたちの姿が、私たち親にとって幸せなことだと思います。
これからも「助け合う心」や「思いやりの心」を忘れぬ、優しい強い子に育てていくために頑張りたいと思います。
子育ての中で思うこと
屋比久 知念信子
小学校6年生の長男と3年生の次男、そして1年生の長女の3人の母親です。とりたてて、子どもはどうあるべきか、親はどうあるべきかを問うところではありませんが、私は今日まで子どもたちに対してこう接しています。
まず、子どもは親の所有物ではないということです。いつかは自分の元から離れていきます。子どもに期待をかけ過ぎないよう、子どもの好きな道を歩ませてみたいと思っています。親は、子どもの良き相談相手に良きアドバイザーになりたいと思っています。
子どもたちが成長して何歳になっても、お父さん、お母さんとどんな問題にしろ相談に寄ってくるように育ってほしいと願っています。私はこの子らが幼い頃から、話しかけられたらどんな話だろうと努めて聞いてあげ、また、食事のときはいろいろな話題を提供し、雑談もしながら親と子のコミュニケーションを作ろうと努力して来ました。楽しい家庭が、子どもたちの学習意欲につながるのではないでしょうか。
子を持つ親であれば、誰しもが賢い、頭の良い子になってほしい訳ですが、努めて「勉強しなさい」といわないようにしてきました。自分で目標をたて、自分で考えて自主的に進んでやってほしいと願っていました。私は、親として側で見守り、励ましていきたいと思っています。
いま、子育ての真っ最中ですが、自立性を養うために「自分のことは自分でやる」「家族の一員である以上、共働の精神を忘れずに」を教えています。ですから、子どもがやる仕事については、任せた以上はどんなに不出来であろうと、「ご苦労さん」と一言ほめてやっています。
わが家では、勉強部屋は共同部屋に設計しました。これは、当初から父親の設計案でした。1人が机に向かうと、いつの間にか3人揃って勉強をやっています。長男は5年生のとき、家庭学習の1年間継続で校長先生より賞をいただきました。家庭学習をすることは当り前のことですが、一日も欠かさず継続したことに対して努力を認め、わが子ながらほめてやりました。
継続は力なり―努力の籟み重ねが良い結果として表れるものだと子どもたちにいい聞かせています。家庭学習が継続できたのは、子ども自身の自覚であって、親としてはただ子どもから「僕は毎日やっているんだよ」と話しかけてきたときに、「そうか偉い、君ならできる。やればできる」といってほめてやり、自信を持たせるように心がけてきただけです。「子どもは親の後ろ姿を見て育つ」といわれます。親も勉強して教養を高め、そして、広い心を持つなど、良い環境づくりに励まなければならないと思います。
日々子どもたちが成長していく姿を、この目で確かめながら、「心豊かな人間になってほしい」と願いつつ、子育てに頑張っています。
親と子が一緒になって
伊原 金城洋子
「宿題やったの。勉強すんだの」。
夕方になるとどこの家庭からも聞こえてきそうな声です。私も口癖のように、1時間に何回飛び出すかわからないのが現状でした。そしてそれは、自分が仕事をしながら、口先だけで勉強させようといういわゆる押しつけのやり方でした。
そのため子どもは「うるさいな、わかったよ。やればいいんでしょ」と、イライラした気持ちのままで机に向かい、「消しゴムを借りる。貸さない。自分のノートに触った。触らない」とやり出す有様。女の子とは思えないようなケトバシ合いも始まる始末で、どうにかならないものかと悩みの種でした。
いつ頃からか、6時から7時までの1時間を私も子どもと一緒にテーブルに向かうことを心がけました。すると、小言は減るし、子どもたちからも「うるさい母親」と思われなくて済むし、「がんばってよ」と、ひとこと付け加えることで激励にもなりました。子どもたち同士「妹に負けない。姉に負けない」と、競争心も出て、やる気もでてきました。そのうち勉強の癖がついて、自分たちで進んで家庭学習ができるようになるまでと思い、続けて来ました。
高学年になると、難しい計算問題も出てきます。それを一緒に考えたり、調べたりすることで親も勉強になるし、意外に楽しいものです。問題になったのは、1年生にどうやって家庭学習の習慣をつけさせるかでした。何もいわなければ、何時間でも遊び続けます。そこで、遊びの中で「学校ごっこ」をさせました。1年生が先生になり、問題を自分で作り、妹にさせている場面もよくありました。遊びの中からも、いろんなヒントが出てくるものです。
低学年の間は、親が側について問題を作ったり、本を読んであげたりすること、そして、良くできたらオーバーな位にほめてやることの大切さ、国語の本を大きな声で読ませることの重要さを知りました。
親の都合で子どもに勉強させるのではなく、子どもの時間に合わせて10分でも15分でも一緒に机に向かうことで、必ずや子どもにとっても親にとってもプラスになることがでてきます。
「学力向上」とよく耳にしますがそれは子ども自身のためであるだけでなく、親のためでもあると思います。子どものやる気を出させるために、家族中が励まし合い、親と子が一緒になって、いまできることをしてあげましょう。
親子の信頼関係
仲伊保 屋比久光枝
これまでPTA会員の立場にいながら績極的に活動したことがなく、あらゆる面でしり込みをしていました。現在、いろいろな場面に出席し学ぶことが、子どもにとっても良い親になるのではと痛感しています。
私は3人の子どもを含めて、7人の家族とともに一つ屋根の下で暮らしています。
わが家で昨年、子どものことで悩み、苦しみ、つらい日々がありました。友達同士との行動がもとで、誤解から生じた中傷をはじめ、次々と話が大きくなり、わが子は「不良少年」のレッテルを張られたのです。身に覚えのない彼は、怒りながらも辛かったと思います。
しかし、自分の行動も軽率だったことを彼も反省し、私もまた、大人気ないことをロ走っていたことを反省しました。親子の会話を欠かさないわが家、当然みんなの前ですべてを話し、納得してもらいました。
翌日、いつも家庭学習の問題を頼っていた息子が、自分で考え、解いているのです。私への配慮だったのでしょう。これが、自分から進んで学習をする第一歩でした。いまでも時間こそ短いものの、毎日欠かさず頑張っています。お兄ちゃんがもたらしたちょっとした変化ですが、禍いを転じて福となすの心境です。
わが家の子どもたちは、大のスポーツ好きです。試合のある日は、家族揃って応援に行きます。そして、帰宅したら結果がどうあれ、その日の試合等の話し合いも忘れません。
勉強もスポーツも、一生懸命頑張ることによって良い結果が出るのは当然の共通点であり、怠ければ成績が下がります。いまでは子どもたちも、このことを十分理解しているようです。いかなる苦難も乗り越えてほしいと願っています。
人間としての「思いやりの心」と「我慢する心」を持つようにいい聞かせています。子どもを温かく見守り、信じていくのも親の愛情だと思います。本音で話し合える親子、子から学べる親をモットーにしたいと思っています。