地方の時代といわれて久しい。いまや、一極集中型から分散型がいろいろな方面でさけばれている。政治、経済はもちろんのこと、頭脳といったソフト面にもそれは及んでいる。
しかし、これらの状況をみてみると、それはあくまでも中央からやってくる、といった感じが否めない。地方の時代というからには、さずかりもの、受け皿づくりだけではいけないのではないだろうか。地方独自の、地域独得のものを創出する方向になくてはならないのではないだろうか。
地方文化、地域に根ざしたものを生んでいく時が来ていると思われる。地域住民一人ひとりが何らかの形で、それらの動きにかかわり、参加する場がいまこそ必要である。その意味で、今年4月に誕生した町文化協会の存在は力強い限りである。
現在、町文化協会は伝統芸能はじめ、絵画、俳句、書道など多くの部門での活動が続けられているが、今後のさらなる発展と充実に期待したい。
町文化協会の取り組みをはじめ町民一人ひとりの地域文化の育成、発堀は、必ずや本町をさらに輝かせるはずである。幸い町文化センター(仮称)の基本設計も決定し、来年度には着工の予定となっている。町文化センターの実現は、本町の文化活動の展開に大きなバネとなっていくはずである。
特色あるまちづくり、文化の里づくりが、いま、一つひとつ実現していっている。(収入役)