困っている人を見たら助けてあげる、手を貸してやる― 人間社会にとって至極あたり前のことである。しかし、このあたり前のことがなかなか行なわれていないのが現実社会である。
第5回を迎えた佐敷町福祉まつりが、先日、町老人福祉センターをメイン会場に開かれた。町社協を中心に、いろいろな団体、ボランティアの協力のもとまつりは盛り上げられていた。福祉展から各ゲームコーナー、バザー、ミニ運動会と、内容も盛り沢山で多くの町民の参加を得て、楽しく賑やかなまつりとなっていた。
この福祉まつりは、福祉の現状を正しく理解してもらうために開かれるものであり、また、福祉の理念の普及、徹底を図る目的を持っている。そのために体の不自由な人たちも知恵遅れの人たちも多くの町民と共に集い、楽しいふれ合いを実現させているのである。
お互いの立場を知り、理解し合い、そして、お互いがたりない部分をおぎない合っていく社会の達成が、この福祉まつりの開催によって図られているのである。「手から手へ つたえよう福祉の心」がスローガンとなっていた今回は、福祉事業への理解と相互扶助精神の普及が強く訴えられた。
近々、南部身障者フェスティバルが本町で開かれることになっており、また、町身体障害者協会が設立10周年を迎え、記念式典も行なわれる。「福祉の風土づくり」が一段と進む。(助役)