皆さんに支えられ
前新里区長 勢理客選勇さん(57歳)
「交代してすぐ海邦国体の準備に追われ、忙しい毎日でした」と述懐するのは、前新里区長の勢理客選勇さん。昭和62年7月区長に就任、以来、本年6月に退任するまでの4年間、字のまとめ役として重責を務めてこられました。
「農地保全事業、大井川の改修、休暇センターの建設と大事業が目白おしでした。昭和
63年7月に自治会規約を施行したのもよき思い出です。勤労者体育館建設の際にはブラジルやハワイの方々からも寄附をいただき、ありがたく思いました。何よりも、工事に協力をいただいた地主、区民をはじめ、町長、関係各位にお礼を申し上げたいです」と勢理客さん。町行政へは「中央公民館の建設と海水浴場の整備」を望みます。
心はずむ野外活動
町身障協会長 嶺井雄八さん(57歳)
町から盲人用卓球台を贈られ、「目の不自由な方々だけでなく体の不自由な方のリハビリにも最適。健康増進のため大いに活用していきたい」と喜ぶのは、町身体障害者協会の嶺井雄八会長。世話好きな人となりで町身障者協10年の歩みを支えてきました。
昭和58年には身障協内に県視覚障害者協会佐敷支部を設立。点字教室、大正琴教室などを開いて目の不自由な方々の福祉の向上に努めるほか、ゲートボール大会五カ町村交流等を行ない、会活動の活性化に力を注いできました。
「ボランティアの協力は大きな励みになります。外に出て思い切りスポーツを楽しみ、若い人達と交流も深めたいですね。今一番欲しいのは、専用の事務室です」。
町民の真心を励みに
統計調査大臣賞受賞者 金城八重子さん
「これらの賞は私だけのものではありません。町民の皆さんの真心でもらったものです」と話すのは、金城八重子さん。17年半に及ぶ労働力調査、永年の家計簿調査の調査員としての実績が評価され、それぞれ内閣総理大臣賞、国務大臣賞の栄誉に輝きました。
「最初のころは苦労もあったけれど、楽しみの方が多かったわよ」とくったくのない金城さん。雨の日も連れて歩いた2歳の長女が成人を迎え、「多くの人の話を聞いて子育てにも役に立ちました」と感謝の気持ちを忘れません。
「町民の皆さんとのふれあいの中で多くのことを学ばせていただきました。今後何らかの形でお返しできればと思います。後進へのご協力を心からお願いします」。
和と協力を大切に
前冨祖崎区長 知念信幸さん(42歳)
「西平区長を先頭に、区民が和をもって助け合って字の発展に頑張ってほしい」とエールを送るのは、前冨祖崎区長の知念信幸さん。現在は、佐敷郵便局の配達員として多忙な毎日を送っています。
昭和62年7月、海邦国体の開かれた年に冨祖崎区長となった知念さん。「終わってみれば楽しい思い出ですが、毎日、毎日が集まりで苦労しました」と国体開催時をふり返ります。区民待望の公民館も本年6月に落成。「全区民はじめ関係者の協力のたまものです」と感慨を新たにする知念さん。
「区長の職を通して、字の皆さんはもとより多くの方々と知り合えたのが大きな収穫です。区長がもっと働きやすい環境づくりと中央公民館の建設を町には望みます」。