先日、交通安全全国キャラバン隊が本町を訪れた。交通事故の悲惨さを訴え、事故防止には「家庭の力を」とアピールしていた。同隊は、全国交通安全母の会と県交通安全母の会連絡協議会が組織するもので、沖縄コースを回っているところである。
本町では、歓迎と慰労の意味を込めて「受け入れ式」を行ない、同隊の成果と無事を多くの町民で祈った。式の席上、赤嶺千爵県交母会会長が行なったあいさつはとても印象的であった。あいさつの中で赤嶺会長は「佐敷町の交通安全広報車に大へん感激いたしました。車の上の看板に“あわてるな 昔はみんな歩いてた”との標語が書かれてありましたが、これにはジーンときました」と述べていた。
さらに、交通安全を祈る佐敷町民の温かい心が伝わって来るとも語っていた。「交通安全は家庭から」と訴えている同隊にとって、本町の交通安全標語は大きな励みとなっていたようである。
よくいわれることであるが、交通事故は加害者、被害者とも悲惨な状況に陥し込む。両者ともに大きな不幸を背負い込むことになる。世間にあるそうした状況を我々はもっと深く認識しなければならない。そして、折りにふれさまざまな世代と語り合う必要がある。
キャラバン隊が全国を巡り、訴える交通事故防止は、何よりも一人ひとりの自覚と責任によってなされなければならない。交通安全を自らの手で。 (収入役)