質問
年金には公的年金と個人年金があると聞きましたが、その違いを教えてください。
お答え 公的年金は世代間助け合いの仕組みによって給付財源が確保される終身年金です。一方、個人年金は個人の自助努力による貯蓄的性格を有するもので、給付は払い込まれた保険料と運用利息によりまかなわれます。
質問
経済変動による年金の目減りが気になりますが、その辺はどうでしょうか。
お答え
公的年金では毎年物価スライドを行なうほか、賃金や生活水準の向上を年金に反映させるべく5年毎に年金額の改定を行なっています。それに比べて、個人年金には物価スライドがないため、年金の価値が下がることがあります。
質問
年金の給付財源はどのようにまかなわれていますか。
お答え
公的年金では、年金額の3分の1は国庫が負担し、3分の2を保険料でまかなっています。個人年金の場合、年金額は全額加入者の掛金とその利子でまかなわれます。
質問
障害年金、遺族年金は支給されますか。
お答え
公的年金では、障害年金や遺族年金は保険料の長短に関係なく満額支給されます。しかし、個人年金の場合、障害年金(遺族年金)の給付はほとんどありません。
質問
税制上の優遇措置はありますか。
お答え
公的年金は税制上の優遇措置があります。支払った保険料は全額確定申告時に収入から控除されます。また、年金についても公的年金等控除の措置があります。一方、個人年金の場合最高5万円まで控除されます。公的年金と個人年金の違いを正しく理解して安定した生活のためにお役立てください。