ふるさとあればこそ
春の叙勲受章者 中山重信さん(70歳)
パスポートの発布、出入国管理の仕事を永年つとめ、春の叙勲で勲四等旭日小綬章を受けたのは字新里出身の中山重信さん。6月22日、新里公民館で開かれた祝賀会に招かれ、感無量の面もちで感謝のことばを述べました。
「なつかしい皆さんにお会いできてうれしく思います。戦後、微力ながら沖縄復興に努力してきました。パスポート発布は国の特権としての仕事で沖縄の人々からはいい印象は持たれていませんでした。『米軍との緩衝地帯になろうや』との気持ちで頑張ってきました。私のバックボーンは生まれ島新里。沖縄を離れても決して忘れたことはありません。新里の皆さんに励まされて今日まで来ました。
章は皆さん方のご協力の賜です」。
お気軽に郵便局へ
佐敷郵便局長 我謝孟隆さん(50)
「地域の方々に喜ばれるような郵便局つくりをしたい」と話すのは、佐敷郵便局長の我謝孟隆(もうりゅう)さん、50歳。屋良勉前局長の退任に伴ない、6月24日付けで赴任しました。
現在、那覇市首里にお住まいの我謝さんですが、出身はお隣りの与那原町。「ルート331のヤシ並木はすばらしいですね。馬天港も随分と整備され、19年前と大きく変わりました。都市化が進み町の発展ぶりが伺えます」と、佐敷の印象を語ってくれました。
趣味は囲碁で、初段と控え目。本当は三段なんですよと、そばで屋良前局長が笑顔で訂正します。「お客さんに負けないぐらいの笑顔で対応したい。屋良先輩を見習って明るい局つくりに努めます」。
地域の安全守ります
与那原署佐敷駐在員 仲地 直さん(42歳)
「老朽駐在所は暑くて困っていますが、町民に親しんでもらえるよう一生懸命頑張ります」とやる気をみせる仲地さん。佐敷中学校の卒業式の前日、3月19日付けで着任しました。
「佐敷から東側は皆さんおとなしくて協力的。何かあったら駐在所に来ます。津波古、新開あたりは都市化が進んでいるせいでしょうか。110番が多いですね」と佐敷の印象を話していました。
身長175センチ、体重70キロ、顔色あくまで黒く精悍そのもの。趣味は素もぐりで貝がらを集めること。陽気な酒で友達の輪を広げます。「今一番やりたいことは地域の皆さんと交流を深めること。協力して何でもやっていけるような駐在員になりたいです」。
まずやってみよう 町青年連合会長 伊禮清則さん(25歳)
低迷を続ける町青年連合会の新しいリーダーとして、青年会再構築にかける意気込みを熱っぽく語ってくれたのは、伊禮清則会長。
「社会の変化に伴い、現在の青年は時間的にも空間的にも、ますます地域とのかかわりが持ちにくい状況にあります。青年相互の交流も狭い範囲に限定されて、先輩、後輩のつながりも少なくなり、青年期の人格形成にマイナスの要因となっています。しかしそんな時だからこそ、我々若者が地域に仲間を持ち、地域課題と取組み、明るい地域づくりに参画することが、自らの存在感を確認する上からも大切なことだと思います。私は、思い立ったらまずやってみるの精神で頑張ります。若い力で魅力ある青年会をつくりましょう」。