待望の沖縄厚生年金休暇センターが竣工した。町民こぞって誘致運動に取り組み、その熱意がいよいよ実ったわけである。同センターの落成開所式には、完成の喜びとともに、南部地区の諸産業の振興、活性化の起爆剤とする意気もみなぎっていたように感じた。
本町随一の景勝の地に、堂々とその姿をあらわした休暇センターは、南国のリゾート地、3世代交流の場として、全国の皆さんから好評を博するにちがいない。宿泊棟はじめ、体育館、プールなどの諸施設は、立派でなおかつ体の不自由な人たちへの配慮がなされているなど、実にすばらしいものとなっている。
屋外の施設も、沖縄の自然とマッチするよう工夫され、自転車道、遊歩道など本町の豊かな自然を十二分昧わえるようになっている。ラウンジからの眺望もすばらしく、中城湾の青い海と、そして、夜景は、訪れる人の心をなごませるにちがいない。
南部振興の拠点が完成し、動き出した。私たち町民は、休暇センターの存在価値をより以上高めるために、考え、活動していかなければならない。将来のまちづくりと如何に結びつけていくかも大事なことである。佐敷町を、南部地区を日本全国にアピールする絶好の機会が来ているといえる。本町の良さに磨きをかけ、多くの人々を迎え入れよう。
一丸となって誘致を実現した私たちである。新たな“村おこし”を町民一体となって進めていかなければならない。(町長)