町制施行10周年を記念した町民の祭典「さしきまつり」が、多くの人々の協力によって盛大裏に終った。町営新開球場、町老人福祉センターなどの会場につめかけた人波からすると、海邦国体開催時、いや、それ以上の成功ではないかと思う。たくさんの人々が、ふるさとのまつりを楽しもう、創り上げようと参加してくれたことが、まつりを盛り上げることにつながった。
特設ステージでは、民俗芸能はじめ数々の演芸に親しみ、文化展では地元の芸術家の表現にふれ、また、むかしの写真でふるさとを知り、さらに、健康展では、食生活の大切さがさまざまな角度から学ばれた。内容も豊富で、味わい深い「さしきまつり」は大きな成果を残したと考えられる。
一人ひとりの力は小さくとも集い、協力し合えばすばらしいエネルギーを発揮することをまざまざと知ることができた。今回のまつりは、単なる祭典に終ることなく、地域住民の協力、町民の力の結集の偉大さを私たちにあらためて教えてくれたものと思う。
2日間にわたってくり広げられたさまざまな催しは、楽しむだけでなく、参加することの意義とまつりの主人公は町民であることを認識するに足るものとなっていた。“みつめよう ふるさと”のまつりテーマが、多くの町民の参加によって輝いてみえた。伝統や文化など多くの伝えるべきものも同じように輝いているようだった。 (収入役)