第一尚氏の始祖、佐銘川大主を祀った殿でその位牌と位牌を守った「あと守り」の御香炉七個がおさめられています。字新里沢川原にあり、町道と新里坂を結ぶ急坂の途中、こんもりとした木々に囲まれています。
1913年(大正2年)に創建され、1919年(大正8年)作の扁額も飾られています。戦前から木造島瓦葺であったが、痛みがひどいので1949年(昭和24年)に改修され、今日に至っています。
第一尚氏の滅亡に伴い、殿を守る「あと守り」がいたといわれますが、何らかの事情で七代で中断したため、場天御嶽にあった殿の位牌を守るために、現在地に移したものと思われます。佐銘川大主の子孫である石原門中や勢理客門中、佐久真門中及び勝連から引越してきた大城門中が主催して、祭事がとり行なわれ、拝まれています。第一尚氏ゆかりの人々が今でも拝みに訪れる聖地としてある佐銘川御殿です。