先日、第4回佐敷町福祉まつりに参加する機会を得た。実にすばらしい“まつり”であった。手をつなぎ、ふれ合い、語り合うことのすばらしさを実感することができた。
障害を持つ方々はもちろんのこと、いろいろな立場の人たちがさまざまの形で“まつり”に参加し、福祉を考え、福祉のあり方を身をもって学び、感じとっているように思えた。今回の“まつり”で特に感じられたのは、中学生ポランティアの活躍ぶりである。準備から案内、後片づけ…と、その働きぶりには目を見張るものがあった。
自分さえ…という風潮が若い世代にますます蔓延する中にあって、あの働きぶりには心を洗われる思いがした。若い人たちがボランティアで活躍する姿は美しい。そこには何よりも、純真さがあふれている。
今回の“まつり”も、いってみればボランティアとその精神が大きな支えとなり成功したものと思う。よくいわれることであるが、1人ひとりの持つ力こそ小さいが、それが1つに集まれば偉大な力となっていく。佐敷町福祉まつりは、まさにそのことを物語ってくれた。
社会福祉は、機関、団体のみが行なえばよいというものではない。また、それでは本当の福祉にはつながらないであろう。やはり、お互いがふれ合い、理解し合い、助け合ってはじめて社会福祉が成立する。お互いの助け合いがその根本である。その意味で“まつり”の意義は大きい。更なる発展を。 (助役)