町婦人会が結成43周年を迎えた。ということは、わが町の婦入会はあの戦後の混乱期にうぶ声をあげ、社会生活の改善、向上、婦人の地位の向上をめざし脈々とした活動を続けてきたわけである。いまや、町婦人会は、その伝統と活動力をもって本町のまちづくりにゆるぎない地歩を固めている一大勢力となっている。
数々の活動、実績、それらが『婦人会のあゆみ』としてこのほど出版され、先日はその出版祝賀会も催された。冊子には、まさに建物の建設にみるような基礎づくりから棟上げまでの組織がためがそこかしこに読み取ることができる歴代の幹部の皆さんの思い出集があった。
幾多のご苦労があって、いま本町の婦人会活動の隆盛につながっているわけであるが、そのもとになっているのはやはり、婦人の皆さん1人ひとりの社会に対する意識の高さ、関心の深まりではなかろうか。
社会参加、婦人会活動を通してお互いが、学び、研き合うその姿は、婦人自身の向上に輪をかけて、多くの町民によりよい刺激を与えている。地道に続けられている「手づくりの無公害セッケン」などは、環境汚染を考える上で貴重な活動となっているのではなかろうか。
婦人の力はいまやさまざまな分野で大きく発揮され、その偉大さも再認識されている。わが佐敷町の婦人会も、さらなるステップを踏み出している。まちづくりに偉大なる婦人の力を期待するところである。 (収入役)