煎じた黒鉄を飲まされて育った王女の私生児が、文字どおり綱鉄の男となって薩摩の兵隊をけちらす痛快な「鉄人ツハグン親方」の伝説や、臨終間際の金持ちが、3人の息子たちの孝行ぶりをたしかめるため嫁の乳をせがむ「仲順流り」の話など、興味深い民間説話が満載―。
佐敷町文化財シリーズのひとつとして刊行された『沖縄・佐敷町の昔話』は、話の内容自体のおもしろさと古老たちの語るウチナー・ヤマト口が絶妙にとけ合って、何とも言えない味わいをかもし出しています。
近々、購読申し込みの受付けも始まるとのこと。ふるさと再発見に最適の書です。ぜひ1冊はご家庭に。